賃貸を借りる上で払わなければいけない費用の中で、一番の嫌われ者と言っても過言ではないかもしれません、町内会費・自治会費。
もちろん賃貸と言えど、10年、20年も住み続けたり、終の住処となることも珍しくはありません。ただ多くの人は、賃貸は一時的な住居と考えているのではないでしょうか。その土地に愛着もないから、その土地に根差そうとも、その土地を発展させようとも思えませんよね?
それが普通の反応ですし、だから皆さん町内会費・自治会費を払うことに抵抗があるんだと思います。
今回は、そんな嫌われ者の町内会費について調べてみました。
町内会(ちょうないかい/チョウナイカイ/CHOUNAIKAI)
町内会(ちょうないかい)は、日本の集落又は都市の一部分(町)において、その住民等によって組織される親睦、共通の利益の促進、地域自治のための任意団体・地縁団体とその集会・会合である。
引用:Wikipedia
自治会(じちかい/ジチカイ/JICHIKAI)
市町村内の各地域で自発的に組織される「町内会」のこと。認可地縁団体や中間法人として法人化した組織を含む。
引用:Wikipedia
「町内会費」と「自治会費」はウィキペディアにありませんでしたが、まぁそのままですね。 私個人的に「町内会・町内会費」の方が馴染みがありますので、本記事においては「町内会・町内会費」と書かせて頂きますが、イコール「自治会・自治会費」とお考え頂ければ結構です。
町内会について気になる6つのこと
実は私たち賃貸営業マンも、町内会についてそこまで詳しく把握していないのが実情です。普段そこまで深堀することもなく、ただ単に費用の一部としか見ていません。なので今回、下記のようなことを調べてみました。
- 町内会・ 町内会費とはそもそも何か?
- 町内会・大家さん・建築会社の関係性とは?
- 町内会費はいくらくらいなの?
- 町内会費はどうやって支払うの?
- 町内会費は何に使われているの?
- 町内会の役がまわってくることもあるの?
町内会費って払わないといけないんですか!?
何度このフレーズを聞いたか分かりません。そうですよね。関わるつもりもないのに、何で払わなきゃならんねん!!って思いますよね。
町内会費を毎月払っているほとんどの方が、借りる時に「管理会社の指定で」と言われて仕方なく払っているだけだと思います。
でもちょっと待って下さい。もしかしたらあなたにとってすごく大切なものかもしれませんよ??
愛知県名古屋市が「もしも町内会がなくなったら…」という、大変分かりやすいパラパラ漫画動画を作ってたので、それだけでも見てみて下さい。一番最後に貼っておきます。
そしてちょっと町内会について知りたいという方は、ぜひご参考下さい。
町内会・町内会費とはそもそも何か?
出だし早々、これは気軽に手を出してはいけないテーマだったかもと、少々後悔しました…。Wikipediaとかで調べてみると、意外と長い歴史があります。
◆ 町内会はいつの時代から始まったの?
1937年、日中戦争の時から組織され始めて、1940年、国により正式に整備されることとなり、1943年の法改正で法的にも明確に市区町村の従属組織となったそうです。
◆ 日本全国にいくつの町内会があるの?
総務省の調査では、2013年の時点で全国に29万8700あったそうです!!この記事を書いている2021年では、おそらくもっと減少しているでしょう。(勘ですけど)
◆ 町内会は任意なの?強制なの?
スーモジャーナルの記事によると強制ではなく任意参加と、弁護士先生が言っておられました。
ただ、コミュニティがしっかりと根付いている場所で暮らし始めると、「参加は当たり前」といった無言の圧力を感じることも…。
日本には、町内会への入会を強制する法律はなく、多くの町内会は、住民が申し込みをすることによって会員となるという内容の規約を定めていることからしても、原則として、その地域に住んでいるからといって、当然に町内会の会員になるということはない。
『町内会は加入が強制される団体ではなく、規約で退会を制限する規定がなければ、いつでも退会することができる』
という趣旨の判断を最高裁が示しているそうです。
じゃあ町内会費も払わなくていいじゃん!
そう仰りたいのも分かります。でもそう簡単にはいかんのですよ。
なぜなら、原則どおり「町内会への参加は任意ですよー」ばかりだと、参加しない人が続出し、町内会の存続が危ぶまれてしまうからです。
そこで!賃貸物件の入居者に対して町内会費を徴収したい時、管理会社が一翼を担うわけです。
賃貸物件を建てる時に、建築会社(=管理会社)と町内会との間で「入居者からいくらかの町内会費を徴収する」という取り決めをするんです。
町内会に参加するかどうかはおまかせします。でも町内会費は払っていただきますね!(にっこり)
この物件に入居したい皆さんは町内会費を払って下さいね。それが契約の条件ですから。え?町内会への参加は任意じゃないかって??
嫌なら入居しなくていいですよ。(にっこり)
「町内会費を支払うこと」を契約条件としてしまうわけです。そうすれば町内会は楽ちんでしょ?管理会社が強制的に家賃とあわせて町内会費を徴収し、それを半年分とか1年分をまとめて町内会に支払うだけなので、わざわざ入居者を一軒一軒訪ねなくてもいいんです。
町内会・大家さん・建築会社の関係性とは?
ところで、なぜ管理会社は町内会の手伝いをしているんでしょうか?管理会社のメリットはなんでしょうか?
おそらく、管理会社のメリットはほとんどないと思います。ただの業務の一環でしょう。じゃあメリットがないのになんで手伝ってんの?ってことになりますね。また、物件によっても町内会費があるところとないところがあります。この違いはなんでしょう?
これは
- 大家さん
- 町内会
- 建築会社
の3者が関係していると思います。
町内会が賃貸物件の入居者に対して町内会費を徴収したいかどうかにもよるし、
大家さんが賃貸物件と同じ、もしくは付近の町内に住んでいるかどうかにもよります。
そして建築会社は、大家さんに賃貸物件を建ててもらいたいので、基本的には大家さんの意向に沿います。
大家さんが賃貸物件と同じ町内会に住んでいて町内会との付き合いもあり、他の賃貸物件も町内会費の徴収を管理会社が行っている場合、まず間違いなく町内会費がある物件になります。
大家さんが賃貸物件と違う町内会でも、「地元」に住んでいるならば、同じように町内会費がある物件になるでしょう。
まさに、日本人が得意な「右に倣え」ですね。田舎ほどそうなんでしょうか…。
関係性①とは反対に、同じ町内会や地元にいても、例えば大家さんと町内会とで全く付き合いがなかったり、賃貸物件に対しては干渉しない町内会だったりした場合は、町内会費なしの物件になることもあります。
また、例えば「子ども会のため町内会に入りたい」という場合などは、入居者が希望を出せば町内会へ加入することが出来ます。
ただ、「賃貸物件の入居者は町内会や子ども会に入れない」というルールが存在する地域もあるようです。加入したい場合は自治体に聞いてみた方が良さそうですね。
大家さんが住んでいるところから、遠くて縁もゆかりもない地域に土地を持っており、そこに賃貸物件を建てる場合はどうでしょう。
単純に大家さんの損得だけを考えれば、町内会費がない物件にすべきです。参加もしない町内会にお金を払いたい人はほとんどいないでしょうから、募集のしやすさを考えれば、出来れば数百円でも毎月の費用を安くしたいものです。
大家さんが遠方の場合、今度は町内会と建築会社の思惑が交錯します。
町内会が「賃貸物件も出来れば町内会費を徴収したい」というスタンスだとしたら…建築会社は考えます、付き合うメリットを。その地域での自社の評判や、例えばその町内会長さんは土地を持っていないか、などなど。
土地が余っていれば賃貸物件を建ててくれるかもしれませんからね。
まぁ自己の都合です。少しでも町内会に恩を売っておいた方がいいかを考えて、YESなら町内会費を徴収し、NOなら町内会に協力しません。
とは言っても、町内会に協力しない(町内会費を徴収しない)ことで入居者にかなりのデメリットがある地域であれば、それはそれでマズいです。また、建築会社が先々のことを考えるのであれば、町内会に非協力的なことはあまりないでしょう。
町内会が「町内会費を徴収してほしい」という要望があれば徴収する、なければ徴収しない。つまり、町内会費がかかる物件になるかどうかは、町内会次第ということでしょうかね。
★ちなみに、町内会が定める区域内の住民は ”全て自動的に町内会に加入しているもの” として扱い、町内会費の支払いを求める町内会もあるようです…。
このような町内会に対して、町内会へ入会の申し込みをしていない住民が「町内会費の支払義務は負わないはずだ」と主張し、裁判で争ったケースがあります。
このケースでは原則どおり、町内会に入会の申し込みをしていない住民には町内会費の支払義務はないという判断がなされたそうです。
何か…建前上は任意だけど実質強制みたいのってPTAっぽいですよね。
★最近、大家さんが賃貸物件を売却するケースが増えています。理由は様々ですが、新しい大家さんが投資目的で賃貸物件を購入している場合、とにかく無駄を省きます。
入居させるための費用は惜しみませんが、もし町内会費が相場より高く、入居への足かせになっているようであれば、町内会費の徴収をやめることもあります。
新しい大家さんが遠方の方であれば町内会との付き合い・接点はまったくないし、何より投資目的なので、優先すべきは利益です。町内会費を徴収しないことで、入居者に極端なデメリットがないようであれば、そういう選択をされる投資家大家さんは結構いらっしゃるのではないでしょうか。
正直、町内会からは疎まれそうですが、入居者からはむしろ感謝されると思います。毎月の家賃が安くなりますからね。
町内会費はいくらくらいなの?
いくつかのサイトで調べてみると、毎月0円~2000円くらいでした。私のいる地域では、一番安くて80円、一番高くて1800円です。多いのは500円前後くらいでしょうかねぇ。
本当にこの差はよく分からない…。どうやって決められているんでしょうか。80円って…逆に安すぎない??
・必要な経費をきちんと算出し、単純に町内会の世帯数で割っているのかな?
・賃貸と持ち家でも金額を変えている?
・まさか適当に決めている?
いやいや適当はないと思いますけど…そうだよね?
賃貸と持ち家で金額を変えている町内会は多いと思いますね。実際に、町内会の人と大家さんと私(管理会社として)で、「町内会費を値上げしたいんだけど、いい?」というテーマで話し合いをしたことがあります。
町内会費だけではなく、家賃や共益費など、入居中に金額が上がるのは入居者さんにとってかなりの抵抗感があります。退去されてしまったり、万が一、訴訟にでもなったしまったら手間がかかるだけです。
大家さん、百歩譲って町内会費を上げるにしても、次回の募集からじゃないと厳しいです。
(入居中に上げるのは勘弁してくれ!)
いやでもね大家さん、ご存知の通りこの地域はそれなりに伝統のある祭りをやっているじゃないですか。それに世帯数も少し減ってしまって、このままでは祭りも出来なくなってしまうんですよ。
何とかご協力して頂けませんか?
そうなんです、お祭りが盛んな地域は町内会費が高い傾向にあります!いえいえ、もちろんお祭りそのものを否定しているわけではありませんよ。風情があって、賑やかでいいじゃないですか。むしろ私はお祭り好きです。
でも、町内会にも参加しないし興味もない、転勤で引っ越してきてたまたま祭りのある地域に住んでいるだけとか、そういう感じの方たちには、少々鬱陶しく感じるかもしれません。
- お祭りが盛んな地域は町内会費が高い傾向にある。
- お祭りの時期になると、子供たちが募金してくれと一軒一軒まわってくる。
- 通行止めになって、時間帯によっては家に帰れなくなることもある。
- うるさいけど、その時期は無礼講みたいな雰囲気で注意も出来ない。
町内会の人からしたらお祭りは重要な行事で、それを賃貸物件の入居者にも分かってほしいと主張する。でも正直、地元じゃない賃貸物件に住んでいる入居者のほとんどは、町内会どころか、お祭りという一大イベントでさえ、何も感じないのが現実ではないでしょうか。
町内会のどんな事情であれ、入居中に町内会費の値上げは中々理解されず、難しいんですね。結果、その時は大家さんの意向もあり、その賃貸物件の町内会費は据え置きで、持ち家の町内会費は上げられることになりました。
町内会の方は、「賃貸物件は町内会費を徴収出来ればラッキー」くらいに考えておいた方がいいかもしれませんね。
町内会費はどうやって支払うの?
町内会費の支払い方は下記の通りです。
- 毎月、家賃とあわせて引き落としか振り込みで管理会社に支払う。
- 1年に1回、1年分を引き落としか振り込みで管理会社に支払う。
- 1年に1回、1年分を振り込みか持参で町内会長さんに支払う。
- 1年に1回、1年分を集金にくる町内会の人に手渡しで支払う。
圧倒的に多いのは、最近では①でしょうかね。②の年払いだと管理会社も面倒くさいし、③や④なんてもう面倒くさい以外の何者でもない!
集金ってあんた…いつの時代だよ!
って思うんですけど、いまだにあるんですよねぇ。
町内会費は何に使われているの?
これは大事ですねー。
主に下記のようなことに使われているそうです。
- 防犯パトロール
- ゴミ集積場の管理
- 防災活動
- 地域で管理している防災灯や照明の設置
- 標識やガードレール、道路などの保全活動
- 電球の交換
- 交通安全運動
- 地域交流
- 回覧板による地域情報の告知
- 子ども会や老人会の運営
これらは本当に行われているんでしょうか。町内会費は正しく使われているんでしょうか。正直分かりません。町内会によってはホームページがあり、活動内容を報告しているところもありました。
あなたが住む街の町内会はどんな活動をしているんでしょうか?
もしホームページなどがあれば活動内容を確認し、実際に現地を見てみるのもいいかもしれませんね。
めちゃくちゃ偏見なんですけど、オッサンたちの酒代になっているんじゃないかと思ったりしちゃってます。なぜでしょう?いや、もちろんただのイメージですよ。でもなぜか、そういう風に考えてしまいます。
同じように考えてしまう方、いらっしゃるのではないですか??
そんなことはないはずですが、そう思ってしまうのは町内会のことをほとんど知らないからでしょうね。変なイメージや嫌な噂が先行して、余計に遠ざけてしまっているとも思います…。
町内会の役がまわってくることもあるの?
町内会には役(役員)があり、多くの地域に共通する役は、
- 会長
- 副会長
- 書記
- 会計
- 監事
- 相談役
とかですね。
終の住処ではなく一時的な賃貸生活の場合、希望をしない限り、町内会長などの大役がまわってくることはほとんどないと思います。
じゃあ賃貸物件にいる間は、面倒くさそうな役をやらされることはないんだね?
残念!
残念(?)ながら、一時的な賃貸生活の場合でも役をやらなければならないこともあるんです。町内会の規模が大きいと、組や班を作り組織を細かくします。そうすると組長や班長といった役が出来ますね…
お察しの通り、その組長・班長という役があなたに回ってくることもあります!
- ゴミ当番
- 回覧板の管理
- 広報の配布
- 町内会費の集金
- 町内会の会合への出席
組長・班長になると、上記のような仕事があるそうです…。本当に大変ですね。特にファミリータイプで、同敷地に何棟もあるような賃貸物件だと、その賃貸物件だけで一つの組になっていることもあります。
A・B・C・D・E棟(各4戸)の物件だったら、A棟101号室から順に、102号室、201号室、202号室、B棟101号室、102号室 … E棟201号室、E棟202号室の最後まで行ったら、またA棟101号室に戻って組長を回していく感じでしょうかね。
★同僚がそんな感じの賃貸物件に住んでいて、組長をやってましたね。順番でやらないといけないと言ってました。でもその人はコミュニケーション能力が高く、そういった人付き合いも好きなので前向きに取り組んでたな…。
反対に、人付き合いが苦手な人はかなり大変なんだろうなと思いました。
町内会というもの自体が気にならない人、忙しくて出来ない人、人付き合いが苦手な人からしたら、もし入居後にそういった組長をやらなければならないことが発覚した場合どうなるか…。
なんで契約する前に言ってくれないの!そんなの絶対やりたくないわよ!!
と、トラブルに発展することも考えられるので、もし事前に分かっているようであれば必ず伝えるようにしています。
改めて町内会に対して思うこと。
それにしても、町内会ってもっと変わった方がいいんじゃないか?と思っている人はかなりいるでしょうね。私もそう思います。
戦時中に組織された町内会、進化してますか?これだけインターネットが普及して、ご年配の方でもスマホを操作されているこの時代に、町内会はついてこれてますか?
今、まさにDX(でじたるとらんすふぉーめーしょん)の波に乗るべきタイミングじゃないでしょうかね、町内会。
町内会って、知らないから払いたくない。知らないから意義を感じないと思うんですよね。
じゃあ反対に、町内会について詳しく知ることが出来たら何か変わるかもしれません。
公正明大・明朗会計な町内会
を作るのは難しいものでしょうか?
- 町内会費が全部でいくら集まったか。
- 何にいくら使ったか。
- どんな活動をしたか。
もしこれらが明確に分かり誰でも簡単に知ることが出来たら、もう少し町内会の存在と、町内会費を払う意義を感じるかもしれません。町内会の活動が、賃貸物件を選ぶ際の判断基準になる未来が来るのかもしれません。
理想を言えば、国や都道府県、もしくは市が音頭を取って、もっと町内会を分かりやすくしてくれるといいなと思います。
せめて!全町内会、ホームページを作って、活動内容が分かるようにしてほしいです!!
J-LIS 地方公共団体情報システム機構(https://www.j-lis.go.jp/)
「全国自治体マップ検索」というページがあり、全国の市区町村のホームページが検索出来るようになっています。これの町内会版が出来てほしいですね。
…さすがに無理ですかねー?
★ちょっと余談です。
これからもっと人口が減っていきます。町内会どころか、市も、もしかしたら都道府県ですら、人口減により、行政が立ち行かなくなることがあるかもしれません。つまり、夕張市のような自治体の財政破綻です。
ふるさと納税に躍起になっているのはなぜでしょう?
総務省のホームページに、ふるさと納税には三つの大きな意義があると書いてあります。
- 第一に、納税者が寄附先を選択する制度であり、選択するからこそ、その使われ方を考えるきっかけとなる制度であること。
それは、税に対する意識が高まり、納税の大切さを自分ごととしてとらえる貴重な機会になります。 - 第二に、生まれ故郷はもちろん、お世話になった地域に、これから応援したい地域へも力になれる制度であること。
それは、人を育て、自然を守る、地方の環境を育む支援になります。 - 第三に、自治体が国民に取組をアピールすることでふるさと納税を呼びかけ、自治体間の競争が進むこと。
それは、選んでもらうに相応しい、地域のあり方をあらためて考えるきっかけへとつながります。
出典:総務省(ふるさと納税ポータルサイト)
私たち一般人目線では返礼品がメインですよね。でももしかしたら本来の目的は「第三」で、国から、都道府県・市区町村に対するメッセージのような気もします。
こういう制度を作ったから、しっかり国民にアピールしなさいね。
財政破綻しても知らないよ?
君たち、分かってる?
は…ははぁ!
かしこまりました!!!
人口が減れば財源も減る、財源が減れば行政の維持管理が出来ない、破綻。何もしていない市区町村は、統廃合され、消滅してしまう可能性が大いにあり得る。
町内会も必ずそうなるよというお話しです。
なんなら、もっと早く、可能性も高いと思います。
都道府県 > 市 > 区 > 町 > 村
おそらく小さい方から統廃合されていくと思いますから、当然そうなりますよね。
さて、今の町内会は…
・住民にとって有意義な組織でしょうか?
・昔から住んでいる地元の人のためだけに存在していないでしょうか?
・賃貸に住んでいる人が、町内会費を払う意義を見出せているでしょうか?
・町内会の役割を果たせているでしょうか?
・活動内容を適切にアピール出来ているでしょうか?
また別の機会で書きたいと思いますが、実際に町内会長を経験された大家さんから、実体験をお聞きすることが出来ました。その上で、私自身「町内会は必要なものだ」と感じました。
しかしながら、それがうまく伝わっていないのが現状です。このままでは、ただただ衰退していく組織でしかありません。
どうか町内会を運営される皆さん、今一度、町内会の現状を認識して頂き、時代に合わせた素敵な町内会運営をして頂きたいと願うばかりです。
最後に、愛知県名古屋市が作成した「もしも町内会がなくなったら…」というパラパラ漫画動画を貼っておきますのでご参考下さい。とても分かりやすいです。
ちょっと美化されてる感は満載ですが、町内会はあった方がいいかも?とは思いませんでしたか?
町内会に限らず、今あなたがいる地域と関わることで、何か素敵な出会いがあるかもしれませんね。
ではまた。
町内会費は「ちょうないかいひ」、自治会費は「じちかいひ」と読みます。