皆さんがいつも使っている鍵、色々ありますね。家の鍵、会社の鍵、車や自転車の鍵…もし今、突然壊れたらどうしますか?ちゃんと対応策は考えてありますか?
そうですね、確かにそう滅多に壊れるモノではありません。むしろ私は壊れたことがありません。確率的にはかなり低いことと言えるでしょう。
しかし!!
その時は突然やってくるのです。
鍵がいきなり壊れて部屋に入れない!!
というより、鍵を失くして部屋に入れないことの方が多いですね、間違いなく。それはそれとして、鍵も壊れるんです。そして今回はデジタルキーが壊れるというお話し。
壊れたのは<アルファedロック>というデジタルキー。カバーをパカっと開けるとボタンがあり、例えば開錠番号が1234だったら、 *1234* と押せばピロリンと音が鳴り、鍵が開きます。
定期的に電池を交換しなければならず、通常は入居者負担となります。
パナソニックの<CR-P2>という電池で、1,000円弱くらいで買えますが、電池にしてはちょっとお高く感じるますね…。普段から馴染みのない電池ですし、そんなにすぐに電池が切れるわけではないから、ほとんどの人は定期的に変えるなんてことはしないでしょう。
新品に交換すれば、おそらく数年は持つと思います。一応は電池がなくなってきたら右上のサインが点灯し、電池切れを教えてくれるようになってはいます。
さて、その鍵が壊れたという部屋の方から電話があり、まずは電話で状況を確認します。

ああ、その物件はデジタルキーですね。
大変失礼ながら、電池は交換されてましたか?

最近というわけではないけど、でも1年も経ってないと思う。
そんな1年も経たずに電池がなくなることなんてないでしょ?
正直、「本当に~?実は電池交換してなかったんじゃないの?」と思ってはいました。

そうですか。
もしかしたらたまたまその電池がハズレだった可能性もゼロではないですが、何か前兆みたいなのはありませんでした?

いやないよ。
昨日までは普通に使えていたし、前回は電池マークにランプが点いたから交換したんだけど、昨日の段階でそれが点いてなかったのは間違いない。

なるほどですね…。
分かりました、ひとまず今から伺いますね。
店にあった予備の電池を持ち、物件に向かいます。まだこの時は疑ってます。電池交換したら普通に動くような気がしてます。
現地に到着して、電池を交換してみます。が…

確かに動かないですね…(マジか)。

だから言ったでしょうが!早く直してよ!!
この時点で夕方の5時。幸い大家さんのご自宅が近くて、このタイプのデジタルキーはマスターキーがあり、非常時にはそのマスターキーで開錠することが出来ます。
大家さんに電話で事情を説明し、マスターキーを借りに伺うことにします。大家さんもきちっとした性格の方でしたので、

ああ、その鍵(マスターキー)ですね。
大丈夫、ちゃんと保管してあるから、取りに来てくれればお貸ししますよ。
と、心強いお言葉。しかし…!

大家さんすみませんね、ちょっと鍵をお借りしていきますね。

あ、ちょっと待ってね。確かあそこにしまったはず…。

…ん?
大家さんちの広い玄関で待ちぼうけをくらいながら、一抹の不安がよぎります。

あれ~どこだったかなぁ?あれ~??

…大家さん、もしかして鍵、どっかいっちゃいました?

いやごめんね、あるのは間違いないんだけど、どこにしまったっけなぁ?
もうちょっと待って。
そう、こういう時に限って、こういうイレギュラーなことが起こるんです。
本当にその大家さんは普段からきちんと対応してくれる方で、それなりにご高齢なんですが全然ボケてもない。そんな大家さんが「鍵は間違いなくある」と言うなら、必ず家のどこかにはあると思っています。
が!
今すぐにその鍵を貸してほしい私からしたら、「とにかく早く鍵を見つけてくれっ!」その一心です。
でもない。とりあえずすぐには見つからなさそうで、別の対策を考えなければなりません。
実は大家さんに事情を説明した時、もう本体さら交換する必要があることも伝えました。電池を交換しても動かないため、下手に費用をかけて修理をするより交換してしまった方がコスパが良いはずだと判断したので、大家さんちへ向かう最中に、付き合いのある鍵屋さんに交換の依頼してありました。
物件まで一時間以上はかかると言うので大家さんに鍵を借りようかと思いましたが、結局すぐに鍵は見つからず、とにかく鍵屋さんを待つしかありませんでした。
鍵屋さんが到着し、交換し終わったのが夜の8時。最初は若干お怒り気味だった入居者さんも、どうしようも出来ないことを分かって頂けたのか、大して怒られもしませんでした。良かった…。
さて今回、費用はいくらかかり、誰が負担したでしょう。
元々付いていた鍵<アルファedロック>が廃盤になっていたため、新しい鍵<アルファedロックPLUS>を取り付けてもらいました。
鍵交換の負担をしたのは、大家さん。
私たち管理会社は間に入らず、鍵屋さんから大家さんへ直接請求となり、金額は55,000円(税込)でした。
先に書いた通り大家さんはきちっとした方ですので、

鍵が経年により壊れてしまったのであれば、もちろん私の方でご負担させて頂きますよ。
と、ありがたいお言葉。

…でも思ったより高いね。
私もそう思いました。一般的なシリンダーの鍵であればそんなに高くはないです。それに比べて、どうしても「思ったより高い」という印象が強いですが、まぁそれは仕方のないことです。
そういうことを理解してくれる大家さんなので良かったですが、理解してくれない大家さんだと本当に困ります…本当に…。
もし万が一、鍵が壊れてしまった、鍵を失くしてしまったという時には、まず管理会社へ連絡しましょう。
管理会社の営業時間外や定休日の場合は、鍵屋さんを呼ぶしかありません。鍵を失くしてしまっていたら、鍵屋さんの費用は当然自分で負担する必要があります。
鍵が壊れてしまって、やむを得ず鍵屋さんを呼んだのであれば、理解のある管理会社や大家さんなら費用を負担してくれるはずですが…負担してくれない可能性も一応は加味しておきましょう。
突然そういった事態に陥ってしまったとしても、慌てず、落ち着いて対応していきましょう。そのために、まずは管理会社の電話番号を携帯に登録することをオススメします。
いきなり鍵が開かなくなったんだけど。