> 【部屋探しの大前提】絶対に知っておいてほしいこと <

プロフィールとメッセージと。

改めましてはじめまして、 だしのり と申します。本ブログにお越し頂きありがとうございます。このページは、僭越ながら私の自己紹介ページです。せっかく頂いたご縁ですので、宜しければどうぞ最後までお付き合い頂けますと幸いです。でも長文です。

だしのり

お初にお目にかかりマース。

だしのり について

 

  • お兄さんでは通用しなくなってきたくらいのおじさんです。
  • 結婚していて妻と子どもがいます。
  • 不動産賃貸の仕事に携わり10年以上が経ちました。
  • 宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、FP2級の資格を持ってます。
  • 営業職ですけど、正直人付き合いは得意ではありません。
  • お酒はほとんど飲めません。
  • タバコは10年以上前にやめました。マイルドセブン時代ですね。
  • 4回転職しました。サービス→サービス→不動産→不動産→不動産
  • コツコツ派です。

 

大いなる危機感を頂く

毎日、毎時間、毎分、毎秒、本当に多くの情報が流れ込んでくるじゃないですか。芸能人のゴシップだったり、事件や事故、政治のこと、健康のこと、フォローしている方のツイート、友達のインスタグラムなどなど。こんな風になれたらいいな、こんな風にはなりたくないな、楽しそう、かわいそう。お金配りおじさまから当選メッセージこないかな、もちろん王子さまの方からでも可、と願いながらもやっぱり当たらないかぁ。ユーチューバーもすごいよね、登録者数100万人突破っ!再生回数100万回突破っ!っていくら稼げるんだろ?歯に衣着せぬ物言いの実業家や、掲示板作ったゆるいあの人、メンタリストさん、東大のクイズ王だったり、元マックの熱い方、拙者か拙者以外か、ドルチェアンドガッバーナさんとか、えんとつの町のお方、いろんなオンラインサロンがあって、そのメンバーがいて、なんか皆さんどんどん自分の個性を発揮して、きっと人生充実しているんだろうなぁ、充実させようとしているんだろうなぁ…

え、ちょっと待って。自分は?この会社で、この環境で、一生を終えるの?っていうか老後大丈夫?友達少なくない?このままじゃなんかやばくない!?

なんというか、世間から置いてけぼりにされているような感覚でしょうかね。スマホやインターネットが普及したことで、すぐ隣にいたはずの知り合いが気が付けば芸能人になっているような感じ。とまぁそんな具合に感じている人、結構いませんかねぇ…

 

副業をさがす

そこで!「サラリーマン 副業」とか検索をして、とにかく何かないか探します。会社の給料だけに依存するのは嫌、というか今の時代、そしてこれからの時代、その状態は とてつもなくヤバいこと のような気がしますし、副業をすることで、今までにない出会いとか、違う景色が見れるんじゃなかろうかと淡い期待を抱き、現状を打破しよう!と試みたわけです。

それでももちろん、人間いきなり変われるわけではありません。お恥ずかしながら人付き合いが苦手という私がさ、既に出来上がったコミュニティーに入って例えば何かの教えを乞うなんて、ハードル高すぎるんですよ。それは現実世界であれネットの世界であれ同じなんです。

なので副業を選ぶ時も「一人で出来ること」を前提とし、出来れば「ストック型であること」、「バレないこと」、本業は本業で好きなので「本業に支障が出ないこと」、「自分の好きなタイミングで出来ること」など絞り込んでいったら ブログ にたどり着きました。

一人でやろうとすることが、すーごい遠回りなことなのかもしれません。もしかしたらそういったオンラインサロンに入って、同じような人たちと一緒に学んだ方がいいのかもしれません。そもそも ブログなんてオワコン なのかもしれません。1000記事書いたって全く見られないかもしれません。そして心が折れて、ひっそりとリタイアしているかもしれません…。それはさみしい。

まぁ!そうなったらそうなったでしょうがない。とりあえずやってみよう、ブログを!!ということで、ささやかな決意をした だしのり でした。

 

生い立ち的な

THE・平凡 とは私のことです。

へい‐ぼん【平凡】
[名・形動]これといったすぐれた特色もなく、ごくあたりまえなこと。また、そのさま。


小学校と中学校、5段階の通知表はオール3。たまーに2か4があるけど、1と5は取ったことがないです。運動神経もそこまで悪くはないけど、優れているわけでもない。部活もやっていたけど、人数が少ないから一応レギュラー。クラスのおちゃらけものでもないし、すごい根暗でもない。字や絵や音楽は、うまくはない。中学ではちょっとヤンチャっぽいグループに属して、ヤンチャになりきれない一番中途半端なポジション。恋愛にも興味津々だけど、恋愛出来るツラではない…。高校は、理系の真面目クラスの中で悪ぶって、相変わらず中途半端に粋がってました。定期テストを基本的に一夜漬けで乗り切ったため、まったく頭に入っていない。大学は指定校推薦で入ってしまったので、受験の苦労も知らない。勉強を頑張ったわけでもなく、すごいはっちゃけるわけでもなく、適当に単位取って、そこそこに遊んで、何も残すことなく4年過ぎ、最初に内定をもらった企業に就職。

もういっかいちょっと待って。

山も谷もねぇ…。自分の人生の主役は自分のはずじゃないですか。もうちょっとあってもよくない?なんかこう、スポットライトが当たる瞬間がさ!物心ついてから大学を卒業するまで、本当になかった気がするなぁ…なんというか、圧倒的モブ感。

 

社会人になってみた

 

社会人になる少し前くらいから、”自己啓発”に傾倒していたことがありました。ちょっと怪しげなセミナーとかそういうのは行かなかったんですが、それっぽい本を結構読んでたんですね。今思うとそれが変な風に作用していたなぁ…と感じます。ただひたすら前向きに、ありがとうと感謝を唱えていれば何とかなる、そして成功する。そう!素晴らしい未来が待っているのだ!!本気でそう思っていました。じゃああなたは何が出来るの?って言われると、やっぱり何もないんですよ。何もないけど、前向きにさえ考えて、感謝さえしていれば夢は叶う、だって本にそう書いてあるし。嗚呼、恥ずかしや。

そんな感じで社会人がスタートしました。

 

モブ的社会人

※読む価値はないと思います。

化けの皮ってすぐに剥がれますよね。新卒で入った会社は、テレアポや法人への飛び込みをする営業職だったんですが、ぜんっぜん仕事を受注出来ません。(こんなに感謝しているのに!!)
そりゃまぁ接客業のバイトでちょこっと培った適当な敬語とかそれっぽいマナーしか知らないし、カッコつけちゃって新人らしい勢いやフレッシュさもないし、見込み客のところに足しげく通って何となく世間話をしていればいいんでしょ?という間違った営業スタイルによって、ビギナーズラック的な、たまたまの受注はあったとしても、続かない。戦略的にアタックして、プレゼンして、見事大型案件受注!みたいなのは当然なかったです。常に<たまたま受注>だったので、そりゃしんどいですよ。まったく受注出来ない時もあるし、安定して売り上げを作れないから立場もないですし、仕事は全く楽しくなかったですね。それなのに、無理やりにでもポジティブに考えていれば絶対大丈夫、売り上げが爆発しちゃって気が付けばトップ営業マンの称号を得ている日が来ると、本気で信じていました。その会社の社長も、結構な 自己啓発社長 でしたので、毎日の日報にも感謝感謝と書き綴ってさえいれば、そんなに叱責されることもありませんでした。もちろん社長は、私の薄っぺらな感謝には気づいていたと思います。

さて、そんな冴えない感謝マンも、1年目はギリギリ許されます。一番下っ端ですから。2年目になって後輩が入ってくるとキツイですよね。社会人としては先輩ですから、当然後輩も「何でも知ってますよね?」という前提で聞いてくるわけです。そして、残酷なのは数字。つまり売り上げ。先輩風を吹かすつもりは全くないんだけど、後輩が無意識に後輩風を吹かしてくるんですよ。それでも売り上げが雀の涙しかないから、先輩として吹かせられる風がなくてさ…。そりゃ惨めなもんですよ。営業職は売り上げが命!でも売り上げなし!!

後輩も本格的に営業を始めるのは半年経ったくらいからじゃないですか。だから2年目もまぁそんなに後輩に大負けすることなく、相変わらず会社の役には立ってなかったけど、ギリギリ何とかやり過ごせちゃったわけです。本当の地獄(モブ)は3年目でした。社会人も3年目となれば、一通りのことは覚えて、何なら早い人はリーダーに抜擢されてガンガン活躍しちゃってます!という人もいるでしょうよ。ところがどっこい、そこはモブ。3年目の安定感など全くなく、いまだに売り上げも立たず、ずーっと新規開拓をして、単価の低い仕事しか受注出来ず、リピートもしてもらえず、先輩の立場なんてあったものじゃない!ちなみに同期は、上司や先輩をうまく頼り仕事が取れちゃう人でした。もちろん売り上げも上々。より一層、後輩たちの視線が痛いのなんの。そしたらそのタイミングでリーマンショック到来。渡りに船!いや違う。
でも「売り上げがなくてもしょうがないよね」という雰囲気になり、またしても何とかやり過ごしてしまうかと思ったけどそうはいかず、どうやらクビになりそうな気配です。

 

モブ的社会人2

※読む価値はないと思います。2

そんな折、取引先から「うちで働かないか?」というオファーを頂きます。そう、憧れのヘッドハンティング!もちろん実態は、出来たばかりの超絶ブラックベンチャー企業、社員は社長含め4人、そこへ5人目として入社します。給料は手取りで毎月15万、休みは月3回、月末近くなると深夜2時くらいまで仕事…でもやっぱりそこはモブ。”ヘッドハンティングされた”という変な優越感に浸り、「バリバリ仕事しちゃってる自分ってイケてるんじゃない?」とさえ思ってたと思います。手取り15万で(笑)

仕事は前職と同じく、今度は知名度もない中でテレアポと飛び込みの営業。さらに裏方の仕事もこなしつつ、新規事業の立ち上げもやってみたものの、ぜんっぜんうまくいきません!さすがモブ。そもそも商品や企画そのものが悪かったとも思うし。責任転嫁デスネ。

結局1年しか持たず、家庭の事情ということにして退職。やっぱり営業なんて向いてない。総務とかそういう職種でいこう!地元に戻って心機一転だ!!

 

不動産業界へ

3社目の会社で、今も働いている不動産業界に入りました。職種は今度こそ…総務、ではなくまた営業。結局かいっ!
地元に戻って2~3か月、就職活動という名のニートをしてたんですけど、お金もないし暇だしね、まぁ職種は営業でもいいから、ハローワークで紹介してもらった会社で最初に内定をもらえたところで働こう、と。そしたらブラックで有名な 不動産業界 でした。とは言っても、何がブラックかよく分からないし、何なら前職がハイパーブラックだったからまぁ何とかなるでしょう、と軽い気持ちでしたね。

働き出して多方面からいろんなお話しを聞くと、なるほど納得、確かに 不動産業界はブラック というイメージがついてしまうのも分かります。
でも特にそのイメージを牽引しているのが、暴露本?が出てた大○建託さんを筆頭に、各ハウスメーカーの建築営業の方々でしょうね。もっとも、土日メインだったり、夜や夜中にも対応しなければならないこともあったりもしますので、そういったところも不動産業界のブラックイメージを助長させているんだと思います。

金額が大きいから詐欺まがいの行為や取引が行われているんじゃないか、不動産屋ってヤクザとかそういう怖い人たちと関わっているんじゃないか、とか、昔から何となくそういうイメージを持ってらっしゃる方もいますよね。地上げ屋って聞いたことありませんか?そしてあまり良いイメージはないと思います。

不動産(取引)って、普通に生活していたら一生にそう何度も関わるものではありません。賃貸を借りるのもせいぜい1~2回、家なんて人生で一番大きい買い物と言われるくらいですから、普通の人は1回買って終わりです。不動産のことなんて知らない、だからそういうイメージが刷り込まれて、勝手に ブラック と決めつけてしまっているふしがあります。

さらに不動産とは、その名の通り動かせない財産のことを指します。不動産の価値はその土地に依存するということです。つまり、その土地特有のルールが存在し、地域性が色濃く反映されるため、不動産を一律に語るのは不可能であるということを知りました。iPhoneは日本中どこにいても同じiPhoneで、インターネットで買っても店頭で買っても設定方法や使い方は共通しています。でも不動産は、○○市のアパート、○○駅の東側のマンション、田舎の戸建て、それぞれ全然違います。
もちろんどこに行っても営業スキルや資格は生かせますし、最低限の業界の常識はあります。それでも、地域に根差した信頼は一朝一夕では得られませんから、頻繁に転職や転勤などで営業エリアが変わるような営業マンは、おそらくそんなに売れる営業ではないと思います(ただの田舎者の固定観念ですが)。営業しているかしていないかよく分からない地元の不動産屋さんがしぶとく生き残っているのは、その地域に根差した信頼があるからじゃないでしょうか。売買だと一回の取引金額が大きいですしね。

そして私は、不動産の中でも 賃貸 というジャンルを選びました。

 

脱モブの兆し 

賃貸を選んだ、というより、たまたま賃貸だった、の方が正しいですね。さて、一応はそれなりに名の知れた看板を掲げたフランチャイズ店で働くことになりましたが、モブの私でも、スタート時点でかなり優位になる知識があったのです!!この賃貸の仕事をする上で最重要と言っても過言ではない知識、それは土地勘です。地元にある会社に転職したため、当然のことながら土地勘があり、これは働く側にとって大きなメリットとなります。例えば渋滞する道や時間帯、コンビニとかスーパー、飲食店などのお店がどこにあるか、駅や学校や公園もそう、町名などを聞けばすぐに位置関係が分かります。
今まで生きてきて全然気が付かなかったんですけど、賃貸物件って本当にそこら中にあるんですね。賃貸の仕事をするにようなって意識したから、賃貸物件が目に映るようになったんでしょう。カラーバス効果というやつです。一旦意識しだすともう止まりません。

1つの物件を見に行くとします。その道中や、その物件付近にある他の物件も意識し、その物件の室内を確認した後に「ここは○○の近くにある物件」と紐付けをしていきます。いかにその紐付けをするかが大事で、それを繰り返していけば、物件を覚えるスピードが飛躍的に向上するんですよ。そして私は土地勘がありますので目印に出来る建物や風景がかなり多く、結構な早さで物件を覚えることが出来たと思います。自分なりの脳内物件マップがどんどんと出来ていくのが楽しくもありました。

これはちょっと待って下さい。モブらしくない発言じゃないですか!
ご安心を。これは振り返って書いてますから、当時の本人はまだよく分かっていないただのモブ男です。土地勘があるだけで仕事が出来るわけではありません!過去の営業でまったくと言っていいほど売り上げを作れなかったモブですよ。

賃貸の営業というのは、感覚的にですが営業というより販売に近いかもしれません。既にあるものを求めて、お客様の方からわざわざご来店されたり、お電話を頂けたりしますよね。飛び込みやテレアポが当たり前だった以前の仕事からしたら、…天国ですか?と幾度となく考えました。いやだって、

「この物件見たいんですけど」→ ご内覧 → 「じゃあここで決めます」

はい?

まだ提案も何もしてないんですけど、私。でもそこでいいならいいのか。後は契約をしてちょこっと事務処理をして、

え?それでこんなにお金を頂いていいんですか?

いいんです。仲介手数料(家賃の0.5カ月~1カ月)というのは宅建業法で定められている正当な利益なんです。

そして何より、物件そのものに営業力があるということです。例えば最新のiPhone発売日、アップルストアの店員さんになったと想像してみてください。さてその店員さんに営業力は必要でしょうか。また、最新のiPhoneを手に入れるのに「あなたから買いたいわ」と考える人がどれだけいるでしょうか。最新のiPhoneさえ手に入れば、あなたから買う必要はなく、スムーズに手続きをしてもらえれば、どの店員さんでも問題ないはずです。
これは物件も同じで、誰がどう見たって いいね! と思える物件であれば、営業力なんて必要ありません。余計なことは喋らなくてもいいんです。もちろん全ての物件がそうではありません。この時代にKDDIのcdmaOne(昔流行ったガラケーのことです)を売っている、くらいの物件もたくさんあります。確かにそういう物件は営業力が必要かもしれませんが、それでもやはり営業力の割合は、 物件:営業マン=8:2 くらいじゃないでしょうか。

誤解を恐れずに言えば、賃貸の営業は、誰にでも出来ちゃう営業力のいらない営業マンです。だからって、売り上げを作り続けられるかどうかはまた別問題ですよ。

さてさて、土地勘があって、営業力はそこまで必要なさそうであれば、これはもしかしていけるんじゃないでしょうか。

 

転職×転職

 

最近でこそ、終身雇用は不可能、転職や副業もアリ、という雰囲気もだいぶ浸透してきましたが、その時は頻繁に転職することはあまり良いイメージはなかったと思います。私自身も、同じ会社に長く務めることが善と思っていましたが、今が楽しいので、結果的に転職を繰り返して良かったです。もし転職していなかったら怖いですね。

 

転職1

実は不動産業界へきてからも2回転職しました。いやいやちょっと待って下さい。違うんです。2回も転職したって、相変わらずモブだと思ったでしょ?あ、いや、今がモブじゃないかどうかは分からないんですけど、ちょっとは自分の人生を歩いているかなぁなんて思えています。
2回転職したのも理由がありますので弁解させて下さい。実は…2社とも倒産してしまったんです。ね、私のせいじゃないでしょ?(私のせいかしら…)

仕事は本当に楽しかったんですよ。前職の経験があるから全然辛くないし、何なら前職ほどではないけど、何時まででも仕事に取り組むことが出来ちゃいました。今でもそうかもしれませんが、その当時の不動産業界はまだまだアナログで、紙とFAXが主流だったイメージがあります。私が転職した不動産会社も同様で、そこへ、前職で培ったエクセルやイラストレーターの技術を持ったこのモブが投入されたことにより、次々とデータ化され、刷新されていきました。まさかのモブ大活躍!そしたら配属された店舗の上司に気に入ってもらえて、すごい仕事がやりやすかったです。入社してから1年後くらいに、その上司が会社のナンバー2に抜擢されて本社に異動になり、早くも私がその店の半責任者みたいなポジションに就きました。会議とかにも参加しちゃったりして、やっぱり嬉しいじゃないですか。(実力はともあれ…)

でも社長は昔からの「ザ・不動産屋」で、売買がメイン。賃貸はおまけでやりながら、勢いで看板借りてちょっと店舗増やしてみました、みたいな感じだったから、賃貸の近代化についてこれてるかなー?社長、あれ?どうした?んん!?

社長「明日から賃貸やめます!!」
社長「っていうか会社もやめます!!」

はい。いやいや、え?来月、必死に勉強してきた宅建の試験があるんですよ?明日からお前ら勝手にやれって、どういうこと??すごいこと言うね。

それで結局、そこから何人かが会社を立ち上げて賃貸部門はバラバラになりました。私は配属されていた店舗に残り、その店舗を引き継いだ会社に転職しました。宅建も控えていたし、仕事自体は楽しかったから、まぁとりあえずそのままでいいかと。元々の会社はそのあと廃業してしまいました。そんなに売り上げ悪くなかったと思うんですけどね。

 

転職2

なので転職と言っても、全く同じ場所で同じ仕事をしていますので、一般的な転職とはちょっと違いますかね。それでも心機一転、会社の規模もさらに小さくなったし、何ならその店舗の売り上げが全てですから、より一層頑張ろうと。宅建も無事合格し、さぁ社長、これからですよね!社長、あれ?お昼寝っすか?仕事は?管理物件を獲得しに大家さんちとか行かないんですか?これからの時代はリノベーションだって?いやまぁそれも悪くはないでしょうけど、こんな地方でリノベーションしても家賃はそんなに高く出来ないと思いますよ。あ、今日は東京のセミナーですか。来週は大阪っすね。社長、仕事しないんですか?おーい、社長~。

社長「明日から賃貸やめます!!」
社長「リノベーション会社になります!!」

はい。またかいっ!色々と不満があったのでやめちゃいました。その時に親交のあった方の会社でたまたま社員を募集していたので、口を利いてもらい、働かせてもうらことになりました。で、そのリノベーション会社は、ほどなくして倒産しました。

実際は倒産したから転職したわけではなく、転職したら廃業・倒産した、という感じでしょうか。
いやいや、私のせいではありませんので。

 

今の仕事

さて、不動産業界の(一応)3社目も、それなりに名の知れた看板を掲げている会社です。会社の規模も前の二つに比べたらかなり大きいので、いきなり「明日から賃貸やめます!!」みたいなことにはおそらくならないと思います。まずそこで一安心。さらに扱える専任物件も多く、来店も多く、取引法人も多く、明確な昇格基準が定められていて、余計な忖度もなく昇格出来る制度が整っている。これはかなりありがたいと感じました。ええ、もちろんモブの私は今まで昇格なんて無縁でした。そもそもそんなに長く同じ会社で働いたことがありませんし、前の業界ではまともな売り上げが作れず、不動産業界の2社は社長の気分で決められていたので、どれだけ売り上げがあっても昇格出来るかどうかはまったく分かりませんでした。

それはもうウサイン・ボルトばりのスタートダッシュでした。クロノトリガーの強くてニューゲームと言っても過言ではありません。まったく同じエリアで、同じ業界の同じ職種を何年か経験した人が、あなたの会社に新人として入社してきたらいかがでしょうか。自分ならちょっと嫌です(笑)

まさにこの私がその新人です。使っているシステムの違いや独自ルールはあるものの、基本的にすべきことは同じです。そりゃあそこそこは出来ちゃいますよ、このモブの私だって!最初の会社で飛び込みやテレアポを経験し、次の会社では長時間労働を強いられた後に、天国だと感じるほどの賃貸不動産営業を学び、必要な資格(宅建)も取得。様々な経験値を積んだ上で、新人としてスタート(会社の方針で中途でも新人と全く同じ待遇)しました。反対に、これで売り上げが作れなかったらよっぽどのモブですよ。実は最初は不安だったけど何とかまぁ売り上げも作れて、頂ける給料も上がり、仕事も楽しい!あれもしかして、これって幸せというやつじゃないですか??

 

これから

振り返って、今の会社で飛躍するために、今までの会社で働いてきたんだと思えます。その当時は嫌だったけど、今となってはありがたい経験でした。現在もその会社で働いており、それなりに昇格することも出来ました。でも上には上がいますよね。そういう人たちと比べると、やっぱり自分はまだまだモブなんじゃないかと思ってしまいます。

でもちょっと待って!

上には上がいる以上、誰かと比べてモブかどうかを判断してしまうと、永遠にモブのままじゃないですか!つまりですよ、誰かと自分を比べている以上、モブからは抜け出せない!!ということ。自分の人生は自分でしか歩けません。自分しか歩いてくれません。であれば、自分の人生の主役は、必ず自分なんですよね。人が生まれてから死ぬまで、最初から最後まで、必然的に主役であるわけです。

と、この考えに至るまでは、おそらく簡単。そういった類の自己啓発本もたくさんあるし、ユーチューブでもそういう動画がたくさんあります。私と同じく、自分をモブだと思っている人にはとても共感しやすい内容ですから、心に刺さった!と感じた方は多いのではないでしょうか。たった今から、自分の人生の主役は私だ!自分の足で自分の人生を歩いてやるぞ!!…でもやっぱりそのモチベーションって続かないんですよね。気が付けばまたいつもの日常。そしてまた、ふとした時に目にする 自分の人生の主役は自分 というフレーズ。少々の自己嫌悪と上がるモチベーション、そしてまた日常へ。それをずーーーっと繰り返してしまう…この私!そう、この私。

でもいいんです。それを繰り返していることも分かっています。それでも何かを変えようと、とにかく今までやったことないことをやってみようと思って始めたのがこのブログです。

さて長々と失礼しました。改めまして私のブログでは、賃貸について、様々なことを書いていこうと思います。少しでもお役に立てれば幸いです。どうぞごひいきに。