> 【部屋探しの大前提】絶対に知っておいてほしいこと <

【承認⇒否認】審査結果を覆したケース。

今回も保証会社に関することです。

 

↓ 保証会社について書いてある記事 ↓

 

一般的に、審査が落ちてしまったらその結果が覆ることはありませんし、落ちた理由も教えてくれません。ただ今回は逆で、審査が通ったことに対して異議を申し立て(再審査依頼)、結果、審査を落としてもらったというお話しです。

 

 

仕事はどうするの?

 

飛び込みでご来店されたご家族のAさん。30代半ばのご夫婦と、生後間もない赤ちゃん、家族3人で住むお部屋を探しているとのこと。

 

だしのり

そうですが、遠方からお引越しをしてくるんですね。

ちなみにこの辺りの土地勘はありますか?

 

Aさんご主人

私はほとんどないんですけど、妻の地元がこちらでして。

 

だしのり

なるほど。じゃあ奥様はばっちりですね。

それで子育てのために奥様の地元にお引越しされる、という感じでしょうかね?

 

Aさんご主人

まぁそんなところです。

 

この時点では特に何もおかしなところはありません。ただ、遠方から引っ越してくる場合、私たち営業マンが気にすることは何でしょうか?それは…

 

仕事はどうするの?

 

という点です。

賃貸物件を借りる上で、仕事をしているの仕事をしていないのでは大きな違いがあります。

ちなみに、

 

仕事をしている安定的な収入がある

仕事をしていない安定的な収入がない

 

ということです。なので、65歳以上がもらえる公的年金などは「安定的な収入」となりますので、仕事をしていないくても、仕事をしている人と同じような感じで審査が出来ます。

が、この記事では「仕事をしていない人は安定的な収入がない人」という書き方をします。

 

仕事をしていない人は、仕事をしている人に比べてかなりハードルが高くなります。

 

仕事をしていない人の契約
  • 審査の段階で、残高確認のため、本人の通帳のコピーが必要。
  • 十中八九、連帯保証人も必要になる。
  • 連帯保証人の実印と、その印鑑証明(原本)が必要になる。
  • 保証料が高くなる傾向にある。

 

手続きが煩わしくなるし、親子・兄弟で連帯保証人になってくれる人がいればいいけど、関係性が良くない場合は、親子・兄弟でも連帯保証人は断られてしまうことも結構あります。緊急連絡先としてならいいけど、連帯保証人はNG、という感じでしょうか。

 

せっかく時間を使っても、いざ契約の段階で手続きが出来ないと無駄になってしまう。なので仕事をしていない人の接客というのは、

 

だしのり

ぶっちゃけ営業マンにとっては面倒くさい案件になりやすい!

 

というわけだ。仕事をしているかどうかは接客を始めた時に確認すべき大事なことであります。

 

 

遠方からのお部屋探しはどんな理由?

 

・転勤

転勤さん

転勤してきます。もちろん会社も同じです。

 

だしのり

君は何も問題なし!!

 


・転職①

転職①さん

転職です。既に内定をもらっていて、内定通知書もありますよ。

 

だしのり

転職①さん、君もOKだ。仕事頑張ってくれ。

 


・転職②

転職②さん

転職します。身内(知り合い)の仕事を手伝う予定です。内定通知書はないけど、いつでももらうことが出来ますよ。

 

だしのり

転職②さん、君もまぁ…一応はOKだ。ただその勤め先が個人事業主だとちょっと胡散臭くなるけどね。

(本当に働くの?と疑問に思うことはままあるが…。)

 


・独立

独立さん

自営業・個人事業主として独立します!

 

だしのり

ちょっと微妙だな、君は。

実績も収入も何もないでしょ?

 


・無職

無職さん

無職でーす。

 

だしのり

…君は論外だ。

先に仕事を見つけたまえよ。

 


・介護

介護さん

親の介護のため、月に何回か泊まる部屋が欲しいんです。

 

・趣味

趣味さん

サーフィンや釣りでよくこっちに来るんだよね。

 

だしのり

君たちは今いるところで仕事をしていれば大丈夫!

 

部屋探しにおいては、とにかく仕事(収入)が先に必要になります。「住む場所を先に決めてから仕事を見つける!」と主張する方もたまにいらっしゃるんですが、です。仕事を見つけてから住む場所を決めて下さい。

 

 

物件とのシンクロ率。

 

さて今回のAさんは?

 

だしのり

ご主人のお仕事はどうされるんですか?

うまいことこちらに転勤が出来るとか?

 

Aさんご主人

まぁ…そんなところです。

 

ちょっと含みを感じたんですが、まぁいいでしょう。現時点ではまだそこまで印象が悪いわけではないので。営業マンが気にするチェックポイントは下記の記事をご参考下さい。

 

↓ チェックポイントについて書いてある記事 ↓

 

ちなみにAさんの希望条件はこんな感じでした。

 

  • 荷物が多いから広くて収納が多い物件がいい。
     
  • 出来ればメゾネットタイプ。
     
  • でも予算もそんなに高くない。
     
  • 和室は嫌だ。
     
  • 築年数は多少古くてもいい。
     

 

まぁちょっとわがままねと思いながら物件を探していきます。

 

お部屋探しって、営業マンが希望条件を聞きながら、物件を探していきますよね。家賃や立地、間取りを表面的なところだけでなく、なぜその立地・間取りがいいのか、今後何年住む予定かなど、背景まで聞いていくと、よりその条件に見合った物件を探すことが出来ます。また、話していくうちに心変わりし、当初の希望とは全然違う物件で決まっていた!なんてことも結構あります。

 

そもそもくん

ホントにぃ?

 

だしのり

ホントです。

 

もちろん営業マンの感覚・意見が、必ずしも皆さんに合うわけではありません。それでもまず間違いなく、お部屋探しに携わった回数は営業マンの方が絶対に多いです。だって仕事ですからね。ということは当然皆さんより多くの方の意見を聞いてきたので、感覚的にでも統計が取れていて、それをご参考までにアドバイスすることは出来ます。

出来るだけ多くの情報を教えて頂けた方がより的確なアドバイスが出来ますので、そういった背景まで聞いていくわけです。

 

それでも、希望条件に100%合致した物件を見つけるのって本当に難しいんです。むしろほとんどないと思って頂いた方がいいかもしません。

 

  • 立地や間取りは完璧だけど、ちょっと希望家賃より高い。
     
  • 家賃や間取りはちょうどいいけど、希望の立地より少し離れている。
     
  • 家賃も立地もいいんだけど、間取りが理想と違う。
     

 

こんな感じ。そんな中で、なるべく100%に近い物件を探していきます。

 

だしのり

私の場合は、85%以上なら合格点だろうと考えていますね。

 

Aさんの希望条件に合う物件はどうだろう?

探したらちょうどいい物件が1件だけ出てきました!駅までのアクセスが少々悪いけど、別に不便な場所ってわけでもないし、「あ、これだ!」って感じの物件。

エヴァンゲリオン的に言えば驚異のシンクロ率です。

 

だしのり

エヴァンゲリオン全然詳しくないけど。

 

感覚的にはシンクロ率98%くらいでしょうか。(エヴァンゲリオンのシンクロ率って何百%ってなるんですね…)

 

その物件は見つけた時はこんな効果音が流れましたね(笑)

 

 

 

なぜか自分で契約したがらない。

 

Aさんもかなり気に入って頂いて、もう即決でした。

 

Aさんご主人

この物件いいですね!ここにします!!

 

だしのり

ありがとうございます!では手続きをしていきましょう。

 

 

という時に、ちょっと雲行きが怪しくなる。

 

 

Aさんご主人

あの…妻の名義で申し込みすることって出来ますか?

 

だしのり

奥様のですか?

あれ、奥様は今お仕事をされてましたっけ?

 

Aさんご主人

いえ、専業主婦です。

 

だしのり

そうですか。

お仕事をされていないとなると、正直かなり審査のハードルが上がってしまいます。ご主人で契約するのは難しいんですか?

 

Aさんご主人

そうですね…出来なくはないんですけど、可能でしたら妻名義にしたくてですね。

 

何とまぁ歯切れの悪いこと。これで一気に私の危険センサーが働きます。

 

自分の名義で契約したくないという人もたまにいらっしゃいますね。まぁその人たちは大体何かやましいことあるっぽいです。

 

  • 親にバレたくない。
     
  • 職場的にあまりよろしくない。
     
  • 自己破産をしたことがあって審査が通らない。
     

 

彼女でも奥さんでも、同居人が仕事をしていて収入があれば別にそれは問題ありません。ただ今回は、奥さんが専業主婦で収入がなく、かと言ってご主人も仕事をしていないわけでもない。でも理由をはっきりと言わない。

 

完全に怪しい。

 

しかもこの物件は管理会社が入ってない一般物件なのだ。個人の大家さんが管理しているので、ちゃんと 大家さんに合った人 に入居してもらわないと、入居後のフォローが面倒くさいことになる。仲の良い大家さんだからというのもあるけど、そうじゃなくても「変な人を入居させたらアカン!」と普通に思うわけです。

 

だしのり

この物件は管理会社が入っておらず、個人の大家さんが管理をしています。そのため、おそらく専業主婦の奥様での契約は難しいと思います。

 

Aさんご主人

じゃあ…妻のお父さんに契約してもらって、私たちが入居するってのはどうでしょう?

 

…こりゃ何かあるな。クロ確定。

 

だしのり

それはすみません、代理契約になってしまうので難しいと思います。

 

↓ 代理契約について書いてある記事 ↓

 

この時点で 今回はナシだな と考えています。まぁせっかく案内も行って、シンクロ率も良かったけど、しょうがない。この人をこの物件に入れることは出来ないな。

 

だしのり

やはりご主人で契約して頂くしか方法はありません。どうしましょう、一度持ち帰りますか?

 

Aさんご主人

そうですね。ちょっと相談します。

 

だしのり

かしこまりました。お部屋の押さえは出来ませんので、もし決まってしまってたらすみません。予めご了承下さい。

 

実に言いにくいんですが、正直 さっさと決まってしまえ と思ってしまっています。もし申し込みにでもなろうものなら断らないといけないですからね。それなりに神経を使うんですよ…。

 

 

詐欺罪で逮捕されていた!

 

さて、そろそろ諦めてくれたかな?と思った時に電話が。

 

Aさんご主人

あの物件にします。自分名義で契約します。

 

とのこと。

 

だしのり

…ありがとうございます。ご主人が契約者でいいんですね。ではそれで進めていきましょう。

 

あんたで契約するんかーい!正直意外でした。てっきり代理契約が出来る物件を探すものだと思ってました。でもどうにも怪しいので、保証会社の審査がどうであれ、私としてはAさんをその物件に入居させる気はありません。

無下に断るわけにはいきませんので、ひとまず申込書を書いてもらって、保証会社の審査依頼を出します。保証会社の審査が落ちればそれを理由に断ればいいだけだし、もし通ってしまった時は大家さんに状況を説明して、大家さん審査がNGということにするだけです。

 

さて、昨今は良くも悪くも大変便利な世の中になりました。特にインターネット。玉石混交ではあるものの、様々な情報を入手することが出来ます。

 

これは私の場合はですが、怪しいと感じた人はインターネットで調べてみることにしています。とは言っても、別にそういう捜査に長けているわけでもなく、特別な情報を得られる伝手があるわけでもないです。

ただ名前や住所、携帯番号で検索してみて何かそれらしき情報がないかを調べていきます。もちろん、インターネットで調べたからといって、情報が出てくることはほとんどありません。ただ、それでもたまにひっかかる人もいるんです。そして今回は…

 

詐欺罪で逮捕されていた!

 

しかも比較的最近(その当時ね)。それを本人に確認したわけでもないので、正直、100%Aさんだと言い切ることは出来ません。でもその事件をインターネット上で調べられるだけ調べた感じ、どうもAさんに違いないんじゃないかと。

名前はもちろん、年齢、どの辺に住んでいる、そして自分名義で契約したくないと言ったこと、隠し事をしているように見受けられることを踏まえると、十中八九、Aさんだと推定しました。

 

さーてどうしたものか。でも待てよ。自分でさえインターネット上でも確認出来たことだし、それを保証会社が見落とすはずもないか…。どういう審査基準かは分からないけど、さすがに直近で逮捕歴があるような人の審査は通さないでしょう。

 

ということで、ひとまず保証会社の審査結果を待ちます。ちなみに今回の保証会社は独立系で、大手です。

保証会社についてはこのサイトがとても分かりやすいです。

家賃保証会社を徹底調査

 

 

審査結果はいかに?

もしもーし、大丈夫ですかぁ?(胡蝶しのぶ風)

出典:ユーフォーテーブル

 

おいおいおいおい、審査通っちゃったよ。マジかよ大手保証会社さん。そうなの?特に逮捕歴やら犯罪歴とかは関係ないの?

いやまぁもちろん、それがAさん本人である確証はないんだけれども…。

何となくのイメージですが、保証会社って一般人がアクセス出来ないそれっぽい情報を判断材料にしてんじゃないの?

なんて思っていたりしたけれど、そうでもないのかしら。あくまで自社のデータから判断しているだけなんでしょうかね。

まぁ分かりませんが、とにもかくにも保証会社の審査が通ってしまった。どうしよう。

 

そうだ!

 

だしのり

インターネットの情報をこちらから提供して、再審査をしてもらおう!!

 

これは初めての試みでした。

上記の通り、どのみちどんな方法で保証会社の審査が通ったとしても、大家さん審査で落ちた体にして入居はさせないつもりでした。が、やはり保証会社の審査が落ちてくれるのが、断るのには一番楽なんですね。

 

承認と書かれた審査結果の用紙に、 「再審査お願いします!」 と書き、インターネット上の情報をプリントアウトしたものを添えて、依頼しました。

 

 

結果、否認。

 

 

特に「審査を落としてほしい」という意図は伝えてませんが、審査を依頼した側である私たちから「承認」という審査結果に不服を申し立てられているのであれば、何を望んでいるか、そういう忖度はあったのかもしれません。

 

もしかしたらインターネット上の情報が添えられていなかったとしても、再審査を依頼したら審査が落ちていた可能性もありますね。

 

だしのり

過去に、最初からストレートに「この人の審査を落としてほしい」と伝えて落としてもらえたこともあります。

 

Aさんに審査結果を伝えて、その物件は諦めてもらいました。結局うちでは他の物件の部屋探しをしませんでしたので、その後どうなったのかは分かりません。

 

 

やましいことがある人は…。

 

悪いことをしてインターネットに名が残ってしまうと、おそらくそれは一生消えないでしょう。まさにデジタルタトゥー…恐ろしい。

もちろん私たちも毎回調べるわけではありません。

Aさんも、最初から堂々と自分名義で契約をしていれば、おそらくそのまま入居して頂いていたと思います。不審点など、いつもと違う何かを嗅ぎ取った場合、インターネットで調べたり、場合によっては営業マンが審査を落とそうとします。ですので…

 

 

やましいことがある皆さん、ぜひ堂々と、
さも何もないかのように振る舞って下さい!

 

 

だしのり

いや違うだろ。

 

 

インターネットに名が載ってしまうほどの
悪いことはやめましょう!

 

 

どれだけあなたが心の底から改心しても、審査・判断する方はどうしても色眼鏡で見てしまいます。保証会社は、思ったより簡単に、私たち営業マンの意志で審査を落としてくれる気がします。どうぞご注意を…。

 

ではまた。