> 【部屋探しの大前提】絶対に知っておいてほしいこと <

【賃貸物件とお金】家賃、初期費用、生活費などなど、賃貸にまつわるお金のこと。

賃貸物件を借りる時、そして借りてからのことも考えないといけないのが、【お金】のこと。

  • 家賃っていくらくらいが適正なんだろう?
  • 初期費用はいくらかかるんだろう?クレジットカードで払える?
  • 生活費っていうけど、実際何にどれくらいかかるの?

こんな風に考えたことはないでしょうか?ごく一部のお金持ちを除き、お部屋探しを始めた方が必ず考えることです。というより、お金のことは考えるべきことです。

 

引用:闇金ウシジマくん

 

金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ。

 

深い言葉ですね。この言葉通り、賃貸物件を借りる上でもお金がかかります。借りる時に初期費用としてそれなりにまとまったお金が、そして毎月家賃と生活費がかかるので、きちんと考えておく必要があります。

 

だしのり

私は10年以上のキャリアがある現役の賃貸不動産営業マンです(2023年現在)。

賃貸物件にも長年住み、マイホームを建てた経験を持つ私が、普段からお客さんにアドバイスさせて頂くこと、実際に経験して感じたことを基に記事を書かせて頂きました。

 

この記事をお読み頂ければ、多少なりとも家賃・初期費用・生活費について一つの指標になると思います。もちろん人それぞれ正解は違いますが、それでも!皆様の参考になれば幸いです。

 

毎月費用

 

いわゆる「家賃」のことですが、皆さん、毎月かかる費用を総称して「家賃」という認識でいらっしゃると思います。

 

だしのり

いえ、もちろんそれがダメというわけではないです。

 

でも例えば日常において、こんな会話をされたとしましょう。

 

とある女子

あなたの住んでいるマンション、家賃はいくらなの?

 

皆さんも何気ない会話の中で、人に聞いてみたり、聞かれたりすることはありませんか?

もし賃貸営業マンがそんな質問をされたら、

 

だしのり

それって共益費や駐車場、町内会費とかも含めて?

 

と、細かいことを考えてしまうんです。(私だけ?)

 

すみませんそれは余談ですが、毎月かかる費用の中には「家賃」だけではなく、「共益費」や「駐車場」など想像以上にたくさんの項目があります。

部屋探しの時に使うスーモやホームズなどは、パッと目につくのは大体「家賃」と「共益費」だけです。

見積もりを出してもらったら「意外とかかる!」と思った方、結構多いんじゃないでしょうか。

また、たびたび聞かれる質問が、

 

とある女子

共益費って書いてあるけど、これは家賃にプラスでかかるってこと?

家賃の中に共益費が含まれてるの?

 

これ、私もこの仕事をする前に部屋探しをした時、疑問に思ったことでした。この答えは、

 

だしのり

家賃とは別でかかります。

家賃+共益費+駐車場+その他

です。

 

共益費が書かれていなかったり、「込み」とか「0円」になっていれば共益費はかかりません。

見逃しがちな「家賃」以外の毎月かかる費用をご確認頂き、部屋探しをされる時にそれらの費用も漏れなくチェック出来れば、よりスムーズに、がっかりしない部屋探しが出来ると思います! 

 

費用項目

 

 

先にも書きましたが、毎月、「家賃」という項目以外に支払わなければならないものが実は結構あるんです。

スーモやホームズの「備考欄」や「諸費用」、「保証会社」という箇所に月額費用の記載があります。ただ正直、普通に分かりづらいです。

私たちは知っているのでパッと見てある程度分かりますが、慣れていな人は分からないと思いますので、詳しく知りたければ見積書を出してもらいましょう。

毎月かかる費用項目を知るためにはそれが手っ取り早いです。

 

だしのり

候補物件は2~3件まで絞った上で見積書の請求をしてみましょう。

見積書を作るのも少々お手間がかかりましてね…。

 

家賃

【読み方:やちん】

【支払い:必須】

【用途:家を借りるための費用】

住居用の賃貸物件を借りるのに、絶対、100%かかるもの、そう、それが家賃。(使用貸借は別)

 

だしのり

これ絶対かかるやつ~♪

※チョコプラ風

 

有料版しかないサブスクリプションサービスの基本料金みたいなものでしょうか。

 

 

 

共益費・管理費

【読み方:きょうえきひ・かんりひ】

【支払い:必須】

【用途:共用部のメンテナンス費用】

共用部というのは、駐車場を含む賃貸物件の敷地内全部(室内と専有ベランダ・庭を除く)のことです。

共用部がどこか?を考えるより、室内以外は全て共用部と考えた方が分かりやすいでしょうか。玄関を出れば全て共用部ということです。

ちなみに共益費と管理費は同義とお考え頂いて問題ありません。どちらで書かれていても正解です。

 

 

 

駐車料

【読み方:ちゅうしゃりょう】

【支払い:任意または必須】

【用途:駐車場を借りるための費用】

駐車場の金額や、任意か必須などは本当に地域によって様々です。

傾向としては、

  • 田舎になればなるほど「駐車場契約:必須」が多くなり、金額が安くなります。
  • 都会になればなるほど「駐車場契約:任意」が多くなり、金額が高くなります。

 

駐車場の有無、金額などによって都会度を測定出来る気がします…。

 

 

 

町内会費・自治会費

【読み方:ちょうないかいひ・じちかいひ】

【支払い:必須】

【用途:町内会・自治会に支払われるもの】

支払いが必須なのは、管理会社や大家さんから契約条件として毎月(もしくは年払い等)の支払い項目に組み込まれている場合です。

契約条件に含まれておらず、町内会が訪問して請求されるパターンは原則任意です。

町内会も本当に地域よってバラバラですね。

 

 

 

火災保険

【読み方:かさいほけん】

【支払い:必須】

【用途:火事を起こしてしまった時などに使う】

必須かどうかは、個人契約か法人契約によっても違うことがあります。また、火災保険は毎月支払う場合と、1~2年毎に支払う場合があり、管理会社によって様々です。

個人契約で、管理会社指定で毎月費用に火災保険の項目があった場合はよっぽど必須になると思います。交渉の余地がないとも言えませんが。

たまーに、「火災保険なんて入らなくてもいいでしょ?」と軽んじている方もいらっしゃいますが、絶対にダメ!絶対に入らないといけない!!もし万が一任意だったとしても絶対に入って下さい!!!

でも火災保険に加入してもうらうと代理店の収入になるので、どう考えても不要なのにどえらい高い金額の火災保険を進めてくる営業マンもいるので注意!

 

 

安心サポート

【読み方:あんしんさぽーと】

【支払い:必須】

【用途:主に<24時間365日トラブル対応>的なサービス】

積水ハウスは「安心サポート24」、大東建託は「24時間サポート」、管理会社によって呼び名は違いますが、項目に「サポート」と書いてあったら大体それです。

火災保険と同じく、必須かどうかは個人契約か法人契約かによっても違いますし、毎月支払う場合と、1~2年毎支払う場合があります。

これも同じく、個人契約、管理会社指定で毎月費用に安心サポートの項目があった場合は必須になるケースが多いです。ただ交渉の余地がないわけではないと思います。

正直、個人的には不要です。

 

  

ケーブルテレビ(CATV)代

【読み方:けーぶるてれびだい】

【支払い:必須】

【用途:地デジの受信やインターネット接続に必要なもの】

設備欄にCATVとあった場合は、必ずランニングコストがかかります。その費用は誰が負担するのか?

  • 大家さんが全額負担
  • 大家さんと入居者双方が負担
  • 入居者が全額負担

どれも有り得ます。一見、CATVの費用が見当たらず「大家さんが全額負担してくれてるんだ」と思いきや、共益費に紛れ込ませているケースもあります。

CATVの有料チャンネルを視聴出来るわけではなく、あくまで地デジ受信のために必要なもので、個人契約だろうが法人契約だろうが必須です。

 

 

保証料

【読み方:ほしょうりょう】

【支払い:必須】

【用途:保証会社に支払われるもの】

近年、個人契約の場合は基本的に保証会社を通しての契約になります。昔は保証会社ではなく連帯保証人でした。

この保証料は、月額総賃料の1%以上かかることが多く、最近(2023年現在)の大和リビングさんはなんと月額総賃料の3.4%+800円というえげつない保証料がかかるプランもあります。

家賃/80,000円、共益費/5,000円の場合、

 保証料=85,000円×3.4%+800円=3,690円

想像以上にかかりませんか?そしてこの保証料は、家賃や共益費と違い大変分かりにくいところに記載されていたり、場合によっては記載されていないこともあります。

個人契約の場合は保証料はかかるものだと考えておいた方がいいでしょう。

 

 

引落手数料

【読み方:ひきおとしてすうりょう】

【支払い:必須】

【用途:毎月家賃の引落し時にかかる費用】

これは必ずかかるものではなくて、家賃引落しのほとんどは保証会社が担っているため、大体は上記の「保証料」に含まれることが多い。反対に、保証料がかからない場合はこの引落手数料がかかる。

感覚的に保証料と引落手数料は同じようなもので、引落手数料の方がしっくりくるケースが多いため、「毎月〇%の保証料がかかります。引落手数料みたいなものです。」という説明をすることもしばしば。

まれに保証料と引落手数料どちらもかかるという物件もあるので注意。(2023年現在、大和リビングの口座引落し契約はそれ。)

 

 

水道代

【読み方:すいどうだい】

【支払い:必須】

【用途:毎月の水道代を定額で支払う】

通常は水道局と直接契約し、使用した分の水道代を払うのが一般的です。ただ稀に管理会社が定額で徴収するケースもあります。

建築コストを抑えるためという理由もあったりで、水道メーターが各戸に付いておらず、建物全体を1つの水道メーターで計測し、一括して管理会社(大家さん)が支払うようになっています。

「定額水道代」の場合は一応どれだけ使っても同じ金額。「暫定水道代」の場合はひとまず定額で徴収され半年や1年毎に精算し、足らなければ追加で支払い、多ければ返金か次に充当する。

定額だと割高に設定されていることが多いため、出来ればそうじゃない方が良いと思います。

 

 

電気代

【読み方:でんきだい】

【支払い:任意または必須】

【用途:毎月の電気代を家賃とあわせて支払う】

電力供給自由化に伴い、基本的にはどこの電気でも契約することが出来ます。ただ最近は、管理会社がどこかの電力会社と提携し、入居にあたり電力会社を指定されることがあります。

それでも家賃は家賃、電気代は電気代として別々に払うことが多いんですが、中には電気代と家賃をあわせて支払う管理会社もあります。

電気代と家賃をあわせると、総額の引落し金額が増えますね。

総額の引落し金額増えると、上記の保証料などはそれに応じてパーセンテージが上がることもあるため、支払い金額が増えてしまうことあるんです。(大和リビングがそうです/2023年現在)

よく考えましょう。

 

 

ガス代

【読み方:がすだい】

【支払い:任意または必須】

【用途:毎月のガス代を家賃とあわせて支払う】

電気と同じく、都市ガス供給自由化に伴い入居者が契約先を選べるようになりました。※プロパンガスは対象外です。こちらも管理会社がどこかのガス会社と提携し、入居にあたりガス会社を指定されることがあります。

また、プロパンガスでも家賃とあわせて支払う管理会社があります。そう、大和リビングです(2023年現在)。強制ではありませんが、どうやらそうするとガス代の単価が少々お値打ちになるそうです。

でも電気代と同じようにガス代と家賃をあわせると総額の引落し金額が増え、保証料のパーセンテージが上がり、支払い金額が増えてしまうという何ともお得感がないようなこの組み合わせ、いかがなものか…。

よ~く考えて下さいね。

 

 

支払いについて

 

 

支払い方法は基本的に選ぶことが出来ません。大家さんや管理会社など、貸す側が指定する方法で支払わなければなりません。

最近でこそクレジットカード払いが選択肢に入ってきましたが、まだまだ少数です。

皆さんが思っている以上に支払い方法は融通が利きませんので、念の為「どこの銀行口座でも大丈夫か」は事前に確認しておいた方が良いかもしれません。

 

支払い方法

<クレジットカード>

最近少しずつ増えてきました、クレジットカード払いが出来る管理会社。日常の生活もほとんどクレジットカードやスマホ決済を使っている方、ポイントも貯まるし管理も楽だし最高じゃん!って思っていませんか?はい、要注意です。

余計な手数料がかかっているかもしれませんよ。

例えば大和リビング(2023年現在)はこんな感じ。
 クレジットカード払い>
 月額保証料=月額総賃料の3.4%+800円、初回保証料=0円
 口座引き落とし>
 月額保証料=月額総賃料の1.0%+800円、初回保証料=35,000円

月額総賃料が100,000円、クレジットカードのポイント還元が1%としましょう。
 クレジットカード払い>
 月額保証料=4,200円 / ポイント還元=1,000円
 口座引き落とし>
 月額保証料=1,800円
ポイント還元を加味すると差額が毎月1,400円、口座引き落としの方が安くなります。ただ口座引き落としの場合は先払いしている初回保証料35,000円がありますので、計算すると25ヶ月でちょうど35,000円分になります。

2年2ヶ月以上住むのであれば口座引き落としの方が安くなり、それ未満であればクレジットカード払いの方が安くなります。

クレジットカードをよく使う方はポイントを気にされている方が多いと思います。ただこれもよく考えて支払い方法を決めないと、ポイントを得るのにそれ以上の費用がかかってしまうことになりかねません。まさに本末転倒です。ご注意下さい。

 

<口座引き落とし>

現在では一番多い支払い方法がこの口座引き落としで、引き落としに際してほとんどの場合手数料(保証料や引落手数料)がかかります。

金額はこんな感じです。

 ・固定で数百円。
 ・家賃総額の1%~。
 ・稀に0円。

どこかの保証会社を通して引き落としになる場合、銀行・信用金庫・農協・ゆうちょなど大体の金融機関に対応してくれます。※一部ネット銀行は対応出来ないこともありますね。

反対に保証会社を通さない場合、対応している金融機関が限定されることもあります。そうなると面倒くさいですけど対応している金融機関の口座を作るか、毎月もしくはある程度まとめて振り込みしなければなりません。

口座引き落としの場合、手数料がどうとかそういう選択肢はおそらくありませんので、言われるがままの手数料を払いましょう。

 

<振り込み>

個人経営に近い小規模な法人は別ですが、一般的に法人契約の場合は振り込みが多いでしょうか。

個人契約の場合は上記の口座引き落としが多いです。ただそれも、貸す側の規模によって変わってきます。

大手の管理会社は当然のこと、中小規模の管理会社でもちゃんと「管理会社」という体を成していれば、大体はまぁ口座引き落としが出来ます。もっと規模の小さい、個人経営の不動産屋が管理というか面倒を見ている程度の物件だと口座引き落としのシステムが整っておらず、振り込みになります。

また、管理会社が入っていない、大家さんが直接管理している物件も同様ですね。当然振込手数料は入居者さんの負担です。

毎月、指定日までにきちんと振り込みが出来る方は問題ないですが、どうしても忘れてしまう方は自動送金サービスを活用しましょう。

家賃を滞納しないよう注意しましょう。

 

<持参・集金>

現代ではほとんど聞きません。地域や物件によっては未だにあるんでしょうか。家賃を毎月大家さんへ持参する、もしくは毎月大家さんが集金に来る…なくはないですが、一般的ではないですかね。

ただ、以前勤めていた会社はマンションの1階にあり、2階3階は住居でした。そこの入居者の一人は毎月持参してました。会社もOKしてましたね。

また、現在の会社でも近くの管理物件に住んでいる方で、「どうしても持参したい!」という希望があり、律儀に毎月家賃を持って来られます。

基本的には引き落としを前提としておりますが、管理物件になる前から毎月大家さんに持参していたらしく、管理物件になった時に大家さんから「同じように対応してあげてほしい」と言われイレギュラー的に対応してます。

何か事情がない限りは持参・集金はほとんどないと思います。お互い面倒くさいしね。

 

 

支払いタイミング

<前払い・後払い>

原則は前払いになります。

後払いにすると貸す側のリスクが高くなりますので、よほど特殊な事情がない限り後払いOKという物件はないと思います。私も見かけたことはありません。

特殊な事情という点では1件だけあります。公的な施設名義の賃貸借契約(そこの職員が入居)において、年度替わりの4月分の支払いをどうしても3月までに出来なくて、5月分とあわせて4月分を支払うというケースがありました。

公的な施設ですので絶対に取りっぱぐれもないと確信出来るし、その1ヶ月だけのことなので、管理会社もOKしています。

基本的には前払いですね。

 

 

<何日までに支払う?>

上記の通り家賃は前払いになりますので、当月分を前月まで支払う必要があります。<例>4月分は3月までに、5月分は4月までに、という感じ。

具体的に何日までに支払わなければならないか?

25日・26日・27日・28日あたりが一般的でしょうか。もしくは月末というケースもあります。2月は28日までしかないので、29日・30日・31日に設定している管理会社はほとんどないと思います。

また、個人契約の場合は25~28日だけど、法人契約であれば月末までに支払えばOKだったりもします。

個人契約で口座引き落としの場合、もし引き落とし日が土日祝日だと引き落とし出来ないので、翌営業日に引き落とされることが多いですかね。

 

  

滞納してしまったら

まず前提として、滞納しないように気を付けましょう。滞納、ダメ、絶対!その理由とは?

保証会社を通して家賃の引き落としをしている場合、その保証会社が信販系の保証会社、つまりクレジットカードなどの信用情報をもとに審査をしている会社だとしたら、家賃滞納によりあなたの信用情報に傷がついてしまい、将来住宅ローンや自動車ローンが組めなくなってしまったり、ローンを組めたとしても金利が高くなってしまったりするなどデメリット満載です。

信販系保証会社じゃなくても同じことです。滞納歴があると次回の部屋探しの時に審査が通らなくなってしまう可能性もありますので、滞納するのはアカンですよ。

家賃の支払いが大体25日~月末ですので、滞納が発覚するのは翌月の初旬頃でしょうか。どんな理由であれ滞納してしまったのであればきちんと謝りましょう。そして次は滞納しないように!

 

<振り込み>

指定口座に振り込む方法です。振込先は管理会社や大家さんだったり、保証会社だったり、必ず催促が来ますのでその指示に従いましょう。そしてもちろん、振込手数料はあなたのご負担です。

場合によっては滞納したことによるペナルティーとして、遅延料金等が発生することもあります。

 

<コンビニ払い>

コンビニ払いの用紙が届いてそれで支払う方法です。コンビニ払いの場合、間違いなく余計な手数料がかかります。コンビニに行く手間もかかります。

支払い期限が意外に短く、ついつい忘れてしまってまた延滞…どんどん信用がなくなっていきます。

どうせ支払わなければならないものなので、ちゃちゃっと支払いましょう。

 

<次月にまとめて>

このケースは滞納と言うより、初回引き落とし時に口座登録が間に合わなかった場合に多いでしょうか。

契約の手続きをする上で、家賃を引き落とすための銀行口座の登録やクレジットカードの登録をします。実はその登録が完了するまでに1~2ヶ月程度の日数がかかります。

例えば初期費用として4月分の家賃を支払ったとすると、入居してから最初の家賃の支払いは5月分になります。契約の手続きがギリギリで、銀行口座登録を3月末頃に行っていたとしたら、おそらく5月分の家賃支払い(4月下旬~月末)には間に合わないです。

初回はそういったことも多いため悪意がないと判断されるのか、すぐには督促されず次月にまとめて2ヶ月分を引き落としとなるんでしょうかね。

でもまとめて2ヶ月分って、いざ引き落としされると結構パンチがありませんか?

ちゃんと伝えておかないとクレームに繋がりかねないので要注意(これは営業マンの話ね)。

 

<持参>

先に書いた通り毎月の家賃支払いにおいて、持参という方法は一般的ではありません。ただ、滞納時には意外とそうではなかったりします。

やはり滞納する方というのはお金にルーズなことが多く、正直、信用できないんですね。

「滞納分の家賃を持参してもいいか?」という連絡が入ったとしたら、とりあえず現時点では家賃を支払えるだけのお金を持っているということ。

であれば、普段は受け付けない持参だろうが何だろうが、とにかく今持っているそのお金をさっさと支払え!という気持ちになるわけです。

それを「振り込みじゃないとダメだ!」なんて悠長なことを言っていたら、もしかしたら振り込みするまでの間に他のことにお金を使ってしまうかもしれません。お金にルーズですし、何より信用出来ませんのでね。

と言っても、やはり基本的に保証会社を通しての引き落としが多く、その場合は滞納家賃に関与することはほとんどありません。持参するのも、保証会社を通してない昔の契約の方が滞納してしまった時でしょうか。現代ではごく少数だと思います。

 

<集金・取り立て>

滞納して、払う意思も示さず電話にも出ず、それでも太々しく住み続ける悪質な入居者であれば、督促する側もそりゃあ気合を入れて迫ってきますよ。

コンプライアンスが厳しくすぐにSNS等で炎上してしまう昨今ですので、もちろん企業側の体裁は繕いつつ、それでも舐めた滞納者にはきちんと迫っていきます。

滞納の督促を大家さんがするのか、管理会社がするのか、保証会社がするのかで、対応の仕方が違います。

滞納者が「保証会社の督促が段々怖くなってきたのでこれからはちゃんと支払います」と漏らしていたのを聞いたことがあります…最初から支払えよと思いながら、保証会社の督促がどんな感じなのか気になりました。

滞納している時点で入居者に非があるのは事実ですから、支払う意思があるのであれば、きちんと連絡をして、振り込みか持参してすぐに支払いましょう。

 

 

適正家賃

 

 

適正家賃っていくらなの?

度々質問されるこの問いの回答は…「分かりません」です。

というのも、収入も支出も人それぞれですし、賃貸物件を探す上で何を重視しているのか、将来のことを考えるのかそれとも現在のことだけ考えればいいのかなど、人となりやライフプランを細かく聞かないと本当の適正家賃は分からないからです。

他人の意見や家賃など全く参考になりません。自分で自分の人生を考えて、適正家賃を設定していく必要があります。

もちろん、そんなこと気にしない!ってのも全然アリです。結局は住んでみたいと分からないことも多いですからね。

 

収入・支出から考える

リアルな生活を考える時、はっきり言って年収などは何の役にも立ちません。大事なのは手取り収入(可処分所得)がいくらあるか、です。まずは現時点でどれぐらいの支出があるかを考えます。※実家にいることを前提とします。

 

現時点での支出一覧
  • 食事(朝・昼・晩)
  • スマホ
  • インターネット(スマホ以外)
  • 保険(医療・生命・がん等)
  • 自動車関係(自動車ローン・保険・ガソリン等)
  • 嗜好品(タバコ・お酒等)
  • 動画配信サービス(ネットフリックス・アマゾンプライム等)
  • 習い事・趣味
  • 交際費(飲み代等)
  • 健康(サプリメント・コンタクト・病院代等)
  • 美容(美容院・化粧品等)
  • その他のサブスクリプションサービス(オンラインサロン等)
  • その他の借金(消費者金融等)

 

大まかには把握出来ましたか?

実家にいることを前提に考えれば食費やインターネット代は親が払ってくれている、もしくは割り勘、または生活費としていくらかを渡したりと、正確には把握出来ないと思います。

なので、まずは大まかに把握出来ていれば大丈夫!

現時点での支出が把握出来たら手取り収入から差し引いてみましょう。差し引いて残った金額、そこから家賃を支払うことになります。

いくらくらいの家賃なら払えそうですか?

はい、ストップ。そうなんです、かかるのは家賃だけではありませんよね。それも考えておきましょう。

 

賃貸物件に住むと追加で発生する支出
  • 家賃や共益費等
  • 光熱費(電気・水道・ガス)
  • 日用品

 

家賃以外にはまず光熱費がかかりますね。2023年現在、電気代やガス代が高騰していますので、きちんと考えておかないと大変なことに…!

また日用品と書きましたが、食費やインターネット代等も然り、実家にいる時と比べて費用負担が明確になります。

実家にいる時は様々なものを家族とシェアしていると考えれば分かりやすいでしょうか。その様々なものを一人で負担することになりますので、一人分と言えど大抵の場合は実家にいる時より費用負担が増える傾向にあります。

 

では改めて、賃貸物件に住んだ時、一体どれくらいの費用がかかるのかを何となく計算出来ましたでしょうか。手取り収入から差し引いて、いくらくらいは手元に残せそうですか?多少でも貯金は出来そうですか?

まぁ貯金額はいくらでも大丈夫です。ただ全く貯金出来なさそうであれば、それはさすがに見直しましょう。

本当にその家賃の物件でいいですか?もう少し違う選択肢はなさそうですか?

もしくは、他の固定費を見直してみるのもアリです。むしろ、賃貸物件を借りるというのは人生において一つの節目になりますので、ぜひ様々な支出を見直して下さい。

  • 使っていないサブスクリプションサービスはないですか?
  • その保険、今のあなたに本当に必要ですか?
  • スマホを格安SIMに変えてみませんか?

 

せっかくの機会ですので全部見直しちゃいましょう。その上で、多少でも貯金出来るような家賃の物件を選んで、後は実際に賃貸物件で生活してみる、ですね。

もしかしたらもっと貯金出来るかも?反対に、想像以上に支出が多いかも?生活しみないと分からないことも多いので、せめて計画段階で”ギリギリ”というのは危険です。

はい、つまり「適正家賃は?」の問いに対する結論は、収入・支出から考えると「ちょっとでも貯金出来るだけの余力を残した家賃」ということですね。

  

 

審査に通るための年収とは?

実生活を考えたリアルな適正家賃は手取り収入と支出から考えるべきですが、「審査に通るための年収」という側面から考えた適正家賃は、また全然違ってきます。

 

審査時の前提として
  • 給料・年金など、毎月もしくは定期的な収入があること。
  • 毎月の家賃に見合った年収が必要になる、とされている(真偽不明)。
  • 年収は基本的に自己申告。たまに資料の提出を求められる。
  • 年収は見込み年収でも問題ない。

 

ちなみに年収とはボーナスも含めた総支給額のことです。

税金を引かれる前の金額ですので当然と言えば当然ですが、源泉徴収票で年収を確認したり、毎月の給与明細から年収を計算したりすると、実感値以上に「自分の年収が高い」と感じる方がほとんどです。

それだけ「年収」と「手取り収入」に差があるということ。

賃貸生活をする時に気にすべきことは「手取り収入」というのはお分かり頂けると思いますが、審査時に記入するのは「年収」なんです。

さてその年収はいくらあればいいのか?

都市伝説のように昔から「家賃の3倍の年収が必要」と言われています。例えば毎月の家賃が込々7万円だったとしましょう。1年間で84万円、その3倍は252万円。

つまり家賃7万円の物件に住むには、250万円くらいの年収が必要になるわけです。しかし、実際のところ必ずしもそうではありません。

3倍どころか2倍の年収もない人でも審査が通ることもあれば、反対に4倍5倍と年収があっても審査に通らないなんてこともザラにあります。

もちろん年収が多ければ多いほど安心ですし、極端に少ない、全くない(収入ゼロ)ではさすがに厳しいと思いますが、家賃の3倍の年収が絶対に必要かどうかは、「そうでもない」という回答になります。

家賃の2倍程度の年収があれば、あとは

  • 過去に滞納履歴があるか。
  • 信用情報に傷があるか。

こういったことの方が重要になってきます。

 

また上記前提の通り、「見込みでも問題ないこと」と「基本的には自己申告」ということは、下記のような考え方も通用する。

 

去年は扶養内で年収100万円くらいだったけど、今年は頑張って働く予定だから年収はたぶん倍くらいの200万円かな!

 

見込みがいいなら何でもアリやん!と思うかもしれませんが、それはその通りです。ただ、保証会社や管理会社が不審に感じると、年収の根拠となるような書類の提出を求められることもありますので嘘はダメですよ。

 

だしのり

良い塩梅で。

 

 

家賃の相場とは

 

 

相場っていくら?

これはよく聞かれます。そして聞きたい気持ちも分かります。でも聞かれた時、実はこう思ってます。

  

それを聞いて何か意味あるんですか?(ひろゆき風)

 

そもそも相場と言っても物件は本当にピンからキリまであるので、その相場とやらを聞いたところでおそらくあなたには何の価値もない…と思うのです。

私たち営業マンが思う「相場の考え方」をぜひ知って下さい。

 

相場を知りたい時

上記の通り、物件はピンからキリまで様々です。例えば「〇〇市の単身用物件の家賃相場は?」と聞かれたとしましょう。

私たちは困惑します。何故ならざっくりしすぎだからです。反対に、絞り込めばある程度の家賃相場をお答え出来るんですが、絞り込む要素もたくさんあります。

もし相場を知りたいのであれば、こう聞いて下さい。

 

〇〇市の△△駅まで徒歩15分圏内、築10年前後、40㎡くらいの1LDKで、インターネット無料で駐車場もある物件だと家賃相場はいくら?

 

これくらい細かく絞り込んで頂ければ、ある程度ちゃんとした家賃相場をお伝え出来ると思います。ちなみに絞り込む要素は下記の通りです。

 

<立地>

同じ市内でも、人気のある地域とそうでない地域、大きな駅と小さな駅、駅までの距離、幹線道路までのアクセスの良さ、治安の良し悪し、ハザードマップ上に該当しないかなど。

どんな田舎であれ、その中でも立地環境の優劣は必ずあります。

 

<築年数>

築年数が古いのか、築浅(5年以内くらい)なのか、新築なのか、当然それによっても家賃は変わってきます。

ただ新築と築浅はそんなに変わらず、感覚的には5年単位くらいでちょっとずつ差が出来てくる感じでしょうか。

 

<間取り・広さ>

単身用と言っても、1R・1K・1DK・1LDK・2K・2DKくらいまでは単身で住んでもおかしくない間取りですし、同じ間取りでも広さ(㎡数)が20~30㎡違うなんてこともザラです。

 

<設備>

上記項目ほどではないですが、設備が整っているかどうかも相場に影響を及ぼします。

分かりやすいのは「インターネット無料」でしょうか。まったく同じような条件の物件でも、インターネット無料かどうかで数千円の差が生まれます。

他にも共用の設備であればエレベーターやオートロック、防犯カメラ、宅配ボックスなど。室内の設備であればエアコン(1~3台)、TVモニターホン、ウォシュレット、TVモニターホン、追い焚き、浴室乾燥機、LED居室照明など。

 

<駐車場>

車社会の田舎であれば絶対に必要な駐車場。駐車場があって当たり前の地域では、万が一駐車場がないとか、新婚やファミリーで駐車場2台必要なのに1台しかとれないとか、これは死活問題です。

駐車場がなくて当たり前の地域ではまったく関係ない要素でも、駐車場があって当たり前の地域では、駐車場の有無が大いに相場に関係してきます。

 

相場の考え方

そもそも相場とは?

 

そう‐ば【相場】
[名詞]ある物事についての世間一般の考え方や評価。また、世間並みと認められる程度。

 

「相場」、「平均」、「一般的」など、右に倣えの日本人は大好きですよね。私も同じ日本人ですから、そのお気持ちは非常によく分かります。

こと家賃相場においては、賃貸物件を借りることが人生で1~2回という方が多いため、余計に他が気になってしまうんだと思います。経験値を積みにくいですからね。

先に書いた通り、様々な要素によって相場というものが決まります。広い視点から考えると、まずは①都道府県・市区町村で違います。要は都会度・田舎度ですね。

都会であればあるほど家賃は高くなり、田舎であればあるほど家賃は安くなる傾向にあります。絶対ではないですよ。そういった傾向があるということです。

これは言い換えると、人口数と需要・供給のバランスによるもので、都会でも需要が少なければ家賃は安く、田舎でも需要が多ければ家賃は高くなり得ます。

私のいる地域から車で1時間半くらいかかる超田舎で何故か1件だけ普通の(公営住宅ではない)賃貸物件があるんですが、家賃も安くないですし、常に満室の状態です。

都道府県・市区町村によって家賃相場が違うことは何となくでもイメージしやすいかと思います。では同じ地域の中で家賃相場がどう違うのか?ですが、それは②立地の良し悪しです。

「賃貸物件」は「不動産」であって、「不動産」とは「動かせない財産」のことです。つまり立地の良し悪しが賃貸物件の根幹となる部分ということです。

上記にも書きましたが、あなたが住んでいる街や地元などの知っている土地の中で、一番人気がありそうな地域はどこでしょうか?これも何となくは想像出来ると思います。

 

  • 一番大きな駅まで徒歩10分圏内
  • その街の中心部
  • 生活に便利な商業施設が全て徒歩圏内にある
  • 多方面へのアクセスが良い

 

大体そのご想像通りで合ってます。やはり実際に住んでみて、何となくでも便利そうな立地だなと思えるところは家賃相場も高めです。

さらに掘り下げて、同じ地域で同じ立地の物件だったとしたら、どんな要素で家賃相場が決まるでしょうか。それは③築年数・間取り・広さ(面積)・設備のバランスですね。

動かせない財産である不動産は、地域・立地環境で大まかな家賃相場が決まります。じゃああとはその中身次第ってことです。

築年数は新築から築浅(5年以内)、10年以内、15年以内と5年刻みくらいで家賃に違いが出てきます。

また間取りは、1LDKや2LDKなど各間取りで人気・不人気があり、同じ間取りでも広さ(面積)によって当然家賃が違います。

そしてエアコンやウォシュレット、照明、TVモニターホン、追い焚き、インターネット無料、宅配ボックス、オートロックなどの設備が整っているかどうかで、これまた当然に家賃が違うんですね。

「築年数だけ」、「間取りだけ」、「広さだけ」、「設備だけ」では判断出来ず、やはりそれぞれがどうかのバランスによって、家賃相場が決まります。

家賃相場がどう決まるかのベースは

①都道府県・市区町村

②立地の良し悪し

③築年数・間取り・広さ(面積)・設備のバランス

この3つですが、④時期や特需による短期的な家賃相場の変動が起こることもあります。分かりやすいのはいわゆる繁忙期でしょう。

一般的に、賃貸業界の繁忙期は1~3月と言われてますね。4月に環境が変わる方が多いため、1~3月は本当に多くの方がお部屋探しをされるます。

だからその時期はまぁ営業が簡単になるんですよ。積極的に営業しなくても、勝手に皆さんが申し込みしてってくれますから。

特に人気のある駅近くの物件なんかは絶対に申し込みを頂けると分かっているので、家賃が多少高くても決まっちゃいます。なのでそういう時期に退去する物件の家賃は通常より高く設定することがよくあります。

また、繁忙期などの時期に加えて、特需によっても家賃相場は変動します。例えば大きな商業施設がオープンする、大きな工場が出来るなど、物件の空室数を圧倒的に上回る人口の増加があった場合は、家賃相場などあってないようなものです。

これは逆も然りで、2023年現在では記憶に新しいコロナウィルスが蔓延した時はひどい有様でした。

例えば航空会社。コロナ禍では社員を外部に出向させるなど、何とか雇用を維持するために普段とは違う仕事に従事させました。実はこのことにより、一部の賃貸物件がかなりの煽りを受けました。航空会社の社員が大半を占める賃貸物件は、まさにもぬけの殻となってしまい大打撃です。

学生専用マンションや特定の大学生を宛てにした賃貸物件も、コロナ禍でリモート授業が開始された時は借り手が極端に減ってしまい、想定外の出来事だったと言えるでしょう。

物件の空室数を圧倒的に下回る人口の減少があった場合も、やはり家賃相場などあってないようなもので、採算を度外視した通常では考えられない安い家賃に設定し、誰でもいいからとにかく入居してもらうことを優先にします。

このように時期や特需によって短期的な家賃相場は変動しますが、皆さんが考える「家賃相場を知りたい」とはあまり関係ないかもしれません。

ただ長期的だろうが短期的だろうが、大事なのは家賃相場を知ることではありません。ご自身の予算に対して検討中の物件の家賃がいくらか、それに納得が出来ているのであれば家賃相場など全く関係のないどうでもいいものです。

興味本位程度に家賃相場を知ることは問題ありませんが、気にすぎないようにしましょう。

 

 

交渉のアレコレ

 

 

とある女子

家賃や初期費用は交渉出来るんでしょうか?

 

賃貸営業マンである以上避けては通れないのがこの問い。私も幾度となく聞かれました。ではこの問いに対する答えは…

 

だしのり

全ての物件で交渉出来る可能性はあります。

 

です。

そうなんです、交渉出来る可能性はあるんです。ただ、あくまで可能性があるだけですから、都合よく解釈してはいけませんよ。

 

交渉のタイミング

交渉のタイミング、2つの意味のタイミングがあります。

まず1つめ。これは絶対に覚えておいて頂きたいのですが、交渉したい時は必ず申し込みの前にすることです。

申し込みするということは、全ての条件を承諾したという意思表示です。それを後から訂正するわけですから、まさに後出しジャンケンですね。

これはどんな営業マンも嫌がります。そして申し込み後に交渉された営業マンは全員こう思います。

 

だしのり

先に言ってくれ!!

 

交渉出来るかどうかは別として、先に言って頂かないと面倒くさいんですよね。

そして申し込みする意志があると相手(管理会社や大家さん)に伝わってしまっている以上、交渉に応じてくれる可能性が低くなりやすいです。

また、営業マンと管理会社の関係性等によっては、営業マンが

 

だしのり

頑張って交渉しますね(面倒くさいけど)。

 

と言いながら、実は交渉していなかったなんてことも起こり得ます。まぁそれは申し込み前の交渉でも有り得る話ですが、とにかく申し込み後に交渉するのは悪手です。

 

引用:ハンターハンター

 

本当に大事なことです。絶対に覚えて頂きたいのでもう一度。

 

交渉したい時は必ず申し込みの前にすること

 

そして2つめのタイミングは、申し込む物件を絞り込めた時です。

申し込む前だからといって、何でもかんでも交渉してはいけません。ほぼ物件が決まったなという段階で、ここぞという時に交渉しましょう。

基本的には一発勝負です。交渉後にあれやこれやと言ってはいけません。毎月の費用なのか初期費用なのか設備なのか、もしくは全部か、交渉出来るかどうかは別としてひとまず要望を全て先に伝えましょう!

また、なぜ物件を絞り込んでから交渉すべきか、ですが、それは物件を絞り込んだ方が相手に本気度が伝わるからです。

基本的に個人の方は1つの物件しか申し込みしないわけですから、物件を絞り込めていないのに交渉をすると、本当に決める気があるのか疑っちゃいますね。要は本気度が伝わらないんです。

だからなるべく物件を1つに絞り込んで、申し込みする前に全力交渉です!

 

 

毎月費用の交渉

では交渉と言っても、一体何をどのように交渉出来るんでしょうか。

皆さんが一番求めることと言えば、そう、家賃。毎月費用の減額を求める方が一番多いと思います(だしのり調べ)。

初期費用は最初だけだけど毎月費用は毎月のことなので、やはりそちら(毎月費用)を気にする方が多いんでしょうね。私も同感です。

まずは率直に言ってみましょう。

 

とある女子

家賃は値下げ出来ますか?

 

これでいいです。

また、毎月の総額が下がれば何でもいいという方も多いので、もう一言付け加えましょう。

 

とある女子

家賃じゃなくて共益費や駐車場代でも何でもいいので、とにかく毎月の費用を下げたいです!

 

共益費を下げることはあまりないと思いますが、心理的に駐車場代なら下げやすいと考えている大家さんもいらっしゃるので、一応付け加えておいた方が1%でも確率が上がるかもしれません。

反対に、皆さんが毎月費用を下げたいように、大家さんや管理会社としては毎月の収入を下げたくないものです。

しかしその懐事情を把握する術はありませんので、まずは率直に交渉してみましょう。

 

ちなみに、一般的に家賃は1,000円毎増減していきます。たまに「〇〇,500円」という家賃を見かけることはありますが、ほとんどが1,000円毎でしょうか。

なので毎月費用の交渉も基本的には1,000円毎になるケースが多いです。たまに「100円でもいいから家賃下げて!」と交渉される方もいらっしゃいますが、たぶん出来ません。むしろ、

 

だしのり

100円くらい払おうぜっ!

  

と思ってしまう…。

 

 

毎月費用の過去最高の交渉額(値下げ率)

ずばり…

2万円

 

だしのり

なんと毎月の家賃が2万円も下がりました。

 

2千円ではなく、2万円です。初月だけではなく、毎月です。

 

とある女子

あーはいはい、これは家賃が何百万円もする超高級賃貸のことでしょ!

 

違います。家賃10万円くらいの物件でした。それが2万円も下がったんですよ。値下げ率は驚異の20%です。しかもなんと新築!もちろん事故物件ではありません。

新築で家賃10万円くらいの物件の家賃が2万円下がる、これは一体全体何が起こったんでしょう。

これは頻繁に起こるわけでもなく、様々な要因が重なったことによって毎月家賃2万円値下げという借り手からしたら超絶ラッキーなことが起こりました。

 

ポイントは3つ
  • 新築物件
  • サブリース
  • 建築会社と管理会社が同じ

 

なぜそんなことが起こったのか?をご説明するにはかなりの文字数になってしまうと思いますので、また別記事にて書きたいと思います。

上記3つのポイントから、驚異的な値下げ交渉が出来ました。家賃が下がりすぎて、お客さんはもちろん営業マンの私たちでさえかなり驚いた(というか焦った)のを覚えています。

どんな物件でもタイミング次第では予想だにしない値下げをしてもらえるかもしれません!

 

 

交渉しやすいのはいつ?

極論は「聞いてみないと分からない」ですが、私の中では一つの答えが出ています。

 

毎月20日~25日頃

 

です。理由としては、管理会社の入居率や申込件数などが関係してきます。

一般的に仲介会社「仲介手数料」が売り上げ、要は成績になりますが、それは何となくイメージが出来ると思います。

では管理会社はと言うと、「入居率」「申込件数」というのが目標になっています。

※仲介会社も管理会社も、各社、他にも会社から与えられている様々な目標があります。

「入居率」とは、全戸数に対してどれだけ入居しているかを表すものです。例えば全10戸の物件で入居しいるのが8戸だとしたら、入居率は80%となります。

「申込件数」は、いついつまでに契約開始の申込みが今月は何件あるか、ですね。

管理会社の規模によりますが、特に大手の管理会社は毎月の入居率や申込件数がどうだったかが重要で、月末近くになると担当者はそれらの数字を強く意識し、目標達成に向けて家賃交渉にも応じてくれやすくなります。

でも交渉しやすくなる条件としては、もしくは翌月の1日までに契約開始をする必要があります。

※管理会社によって、「月末までに契約開始」か「翌月1日までに契約開始」か、目標達成の条件が違います。

要は管理会社の担当者に対して、

 

だしのり

あなたの目標達成に貢献出来るようすぐに契約開始してもらうから、その代わり家賃を安くしてくれんかね?

 

という交渉をするわけです。

それが20日より前だと月末までの日数があるからまだそんなに焦らないし、25日より後だと月末までの日数が少なくてもう目標達成を諦めてしまっているかもしれない。

20日~25日頃は、焦りも出てきて諦めるにはまだ早い、そういう塩梅のタイミングなんです。

先に書いた通り極論は「聞いてみないと分からない」ですが、20日~25日頃に申し込みをし、月末もしくは翌月の1日までに契約開始が出来るのであれば、交渉出来る可能性は多少なりとも高まるはずです。

 

 

なぜ全ての物件で家賃交渉の余地があるのか?

これは「相場の考え方」でも書いた通り、都会度・田舎度や立地の良し悪し、築年数・間取り・広さ(面積)・設備のバランスなどで大まかな家賃相場が決まります。ただ、時期や特需による短期的な家賃相場の変動が起こることもあります。

 

  • 人気のある地域でも、賃貸物件の供給過多によって家賃相場が下落することもある。
  • 同じ物件を複数部屋借りていた法人がまとめて退去した直後は、とにかく安くしてでも入居してもらいたいと思うもの。
  • 値下げ交渉されることを前提に、予め家賃を高く設定していることもある。
  • 管理会社の都合により、家賃を下げてでも月内に入居してもらいたい時がある。
  • 設備を付けない代わりに家賃を下げてもいいと考えている大家さんもいる。
  • 仲介会社も利益度外視で家賃交渉をしようと思うこともある。

 

大家さん、管理会社、仲介会社、お客さん(入居希望者)、それぞれの事情やタイミングによって、いかようにも状況は変わります。

新築でさえ値下げ率20%が有り得たわけですから、どんな物件でも交渉の可能性がないとは言えません。つまり、全ての物件で交渉の余地があるというわけです。

 

↓それぞれの関係性が書いている記事です↓

 

 

結論

とりあえず交渉してみる。

申し込みをする前に、物件を絞り込んでから。これを忘れずに。

 

 

※以下、執筆中・・・

初期費用(執筆中です)

 

「初期費用」とは、部屋を契約するにあたり支払わなければならない費用のことです。

基本的には家賃の高さに比例する傾向にあります。というのも、仲介手数料は家賃に対しての50%だったり、敷金や礼金も家賃の〇ヶ月分だったりするので、当然家賃が高ければ初期費用も高く、家賃が安ければ初期費用も安くなります。

毎月費用と同じく、スーモやホームズの詳細ページを見たところで、初期費用の総額が分かる方は中々いらっしゃらないと思います。

 

だしのり

記載し忘れていることもよくあります…。

 

やはり正確な初期費用を知りたければ、見積書を出してもらうのが一番。

 

  • でもその費用は本当に支払わないといけないものなの?
  • 交渉出来るものはないの?
  • いつまでに支払わないといけないの?

 

同じ物件でも、仲介会社によって見積書の金額が違うこともよくあります。というか日常茶飯事です。

必須か任意か、交渉出来るのか出来ないのか、事前に少しでも把握しておくことで無駄なお金を払わなくて済むかもしれません!

ぜひ一度ご確認下さい。

 

費用項目

 

費用項目一覧(個人契約を前提)
  • 当月分賃料
  • 翌月分賃料
  • 仲介手数料
  • 駐車場手数料
  • 敷金・保証金
  • 契約一時金
  • クリーニング費・退去修繕費
  • 礼金
  • 火災保険料
  • 初回保証料
  • 鍵交換料
  • 消毒料
  • 安心サポート料
  • 消火器・消火剤

 

もちろん上記全てを「必ず支払わなければならない」というわけではありません。物件によってかかる費用は様々です。

支払うタイミングや支払い方法が違う項目、支払いが必須ではないものなど、きちんと説明してくれる営業マンもいれば、経験不足もしくは利益を優先してきちんと説明してくれない営業マンもいますので、ある程度の知識武装をしておきましょう。

ちなみに「賃料」は、家賃や共益費、駐車場代など、毎月かかる費用の合計のことです。

 

当月分賃料

【読み方:とうげつぶんちんりょう】

【支払い:必須】

【用途:契約開始日から月末までの賃料】

契約開始日から賃料はかかります。

契約開始日が1日(ついたち)の場合、初期費用として支払うのは「当月分のみ(1ヶ月分)」という管理会社と、「当月分と翌月分(2ヶ月分)」という管理会社があります。

支払いについて

初期費用の相場

交渉のアレコレ

別途発生する費用