
まぁ…そんなことはどうでもよくないかい?

…まあね。
意外と、自分の今いる街にもたくさんあるはずです。
これはいざ自分が賃貸物件を借りようとした時に、「あれ、こんなところにもアパートなんてあったんだ!」と気が付きます。カラーバス効果?というやつでしょうか。
一昔、いや、二昔前は賃貸物件が少なく、借りたい人が多かったため、大家さんはウハウハでした。いわゆる貸し手市場ですね。敷金3ヶ月、礼金2ヶ月で、しっかりした連帯保証人を立てて、いつまでにお金を払ってね、嫌なら借りなくていいよ。そんな時代です。原状回復のガイドラインもなかったころは、おそらく大家さんの言い値で退去時の費用が決まっていたことでしょう。
時代が流れ、一昔前は敷金2ヶ月、礼金はなし、保証会社の審査が通れば連帯保証人はいらないよ、と、借り手にとってはハードルが下がってきました。アパートは儲かる!と味を占めた建築会社やハウスメーカーが、それはもうシムシティの如く、まさに”アホみたいに”どんどん建てた結果と、不動産業界の法律やコンプライアンスなどが整備されてきたことと、インターネットの普及もその要因を担っていると思います。
さて近年では完全なる借り手市場と言っても過言ではないでしょう。敷金なし、礼金なし、最低限のクリーニング代だけちょうだいね。入居時にお金がなければ退去時でもいいよ。フリーレントね、1ヶ月OK!エアコンと照明も付いてるよ。さらにWifi付きのインターネットも無料!ルーターもいらない。クリーニング代も、故意過失がなければいらないよ!なんてところもあるくらいです。
退去時は、不動産業界のお上である国土交通省のお触書”原状回復のガイドライン”に基づき、精算をしていきます。実は敷金に関する少額訴訟の裁判がよく起こっています。ウハウハ時代の大家さん曰く、「昔じゃ考えられないね、裁判なんて。こりゃ儲からんわ!ワッハッハ!!」だそうですが、ウハウハ時代からの大家さんはおそらく儲かっていると思いますけどね。
まぁそれほど、世間が”借り手寄り”になっているということです。
さすがに二昔前のスタンスで賃貸経営をしている大家さんはだいぶ少なくなったと思いますが、結局のところはいつの時代も”需要と供給のバランス”に尽きます。需要、つまり借り手の方が多ければ、貸し手は強気になりますし、供給、つまり貸し手の方が多ければ、借り手は強気の交渉が出来ます。それは地域や時期にもよりますし、物件単体で考えても変わってくるものです。(私も含め)営業マンは、言葉巧みに”需要と供給のバランス”を作り出し、有利に話を進めようとしますので、鵜呑みにはしないようにしてくださいね(笑)

話は変わるんですけど、今、家の近くにあるアパートやマンションが建つ前は何があったか思い出せるかい?

うーん、そうやって聞かれると意外と思い出せないな…。

アパートやマンションに限らず、よく行くコンビニが出来る前はどんな風景でしたっけ。

ダメだ!全然思い出せんっ!!
新しい建物が建った分、街が変わっているんだなー…なんて思いを馳せながら地元を散策してみるのもいいかもしれませんね。
ではまた。
そもそも賃貸物件って、アパートって、マンションってなに?
自分とどんな風に関わっているの?