その間取りについて、独断と偏見と主観をふんだんに交えてお伝えしていくページです。不動産の仕事に携わることがなければ必要のない知識ですが、お部屋探しの際にご参考頂ければ幸いです。
1R ⇒ 1K ⇒ 1DK ⇒ … の順に書いていきます。
4K / 4DK / 4LDK
5K / 5DK / 5LDK
6K以上
そもそもの大前提を先にお伝えしたい。(全間取り共通)
今、見て頂いているこのサイトの上の方、メニューの下の赤いところ…そう、そこにもあります。

そこもぜひご参考下さい。
↓ これね。 ↓
賃貸業界は、本気(マジ)で地域性の強い業界だと思っています。いやいや、実際はそうでもないのかもしれません。別にどの地域に行ったって出来る可能性もなくはない。
が!

少なくとも私は無理。たぶん。相応の時間がかかるな。
同じ地域で10年以上の賃貸営業に携わり、今でこそ自信満々に物件のご紹介が出来るようになりました。
でも隣の地域のことでさえ、さーっぱり分かりません。
同じ地域で長く仕事をしているからこそ、物件を知り、街を知り、大家さんを知り、頼れる営業マンになっていくんだと思います。
つまり!
どれだけ出来る営業マンでも、1つか2つの地域くらいしか詳しく分かってないってこと。
で!
地域によって家賃も設備も駐車場も、当然、間取りもぜんっぜん違うわけ。
ということは…
この記事は参考にならない!
ということ。
…嘘やん。

いや、全く参考にならないかどうかは分かりませんが、この記事は、
を基に書いてますので、当然、たった1つの地域にしか精通していない私の感覚に依存した記事になっているというわけです。
ただ、単純に間取りだけを考えれば共通しているところも多いでしょうし、都会度・田舎度が近い街であれば、ご参考頂ける部分もあるはず!
というわけで、自分のいる地域の都会度・田舎度を調べてみました。



私のいる地域は、都会でもなく田舎でもない、普通でした。
(まぁ私が勝手に”普通”と位置付けただけなんですけれども…)
全国市区町村別都会度ランキング(http://brandrank.jp/tokai-menu.html)
一応はその普通の地域の、普通の感覚をお伝えしていきたいと思います。
「2DK」はなんて読むの?
これは結構迷いますね…私の周りはニーディーケーが多いです。でもツーディーケーと読む方も普通にいると思います。どっちもどっちでしょうか。
1DKの「1」は「ワン」、英語です。
2DKの「2」は…日本語の「ニ」だったり英語の「ツー」だったり。
なんで混在しているんでしょうかね。
↓ 過去にも疑問に思ったことがありました。 ↓
「2DK」はどんな形?どんな特徴がある?
「2DK=ニーディーケー」
「2」と「DK」に分かれます。「2」は部屋の数。「DK」はダイニングキッチンのこと。

2DKは 昭和の顔 です。
1990年代以降、LDKに主役の座を取って代わられるまで、2DKは代表的な間取りでした。最近の新築ではほとんど見かけませんし、2022年の時点では 古い間取り という認識を持つ方が多いでしょう。
DKといったら…「Kの少し広い版」であり、「LDKの少し狭い版」でしたね。専有面積や間取りの形によっては、単身から家族まで幅広く使える、見方によっては万能型の間取りと言えるかもしれません。
2DKはこんな形。

「2DK」の広さはどのくらい?
都会度・田舎度が「普通」の地域の、普通の感覚では、大体35~60㎡くらいが2DKの一般的な広さだと思います。
DKは6帖以上の10帖未満、それに2つの部屋が各6帖ずつあったらそれだけで30~35㎡くらいはあるしね。
Kが大きくなるとDKに、DKが大きくなるとLDKに進化します。

ポケモンみたい…。
不動産公正取引協議会連合会が下記のように帖数の目安を設けています。

部屋の数が1つ(1K、1DK、1LDK)なら、
⇒キッチンのあるところが4.5帖以上あればDK
⇒キッチンのあるところが8帖以上あればLDK
部屋の数が2つ以上(2K、2DK、2LDK…)なら、
⇒キッチンのあるところが6帖以上あればDK
⇒キッチンのあるところが10帖以上あればLDK
大体どこの業者も、この目安を基準に間取りを表記していると思います。
でもこの目安的には「2K」だけど、「2DK」という表記になっていることも多々ありますね。まぁ我々業者でも、それが間違っていたからといって大して気にしませんし、お客さんにそれを指摘されたことも当然ありません。
「2DK」はどんな人が住むの?
一般的に2DKは ファミリータイプ と言われます。
単身でも全然OK!個人的にはオススメ!!
二人暮らしでももちろんOK!
ご家族でも問題ないと思うけど、ちょっと狭い?
一人暮らしなら、2K以下と同じく
なんでもござれ。そして二人以上でも
専有面積にもよりますが、出来ればご家族さんでも3人くらいまでの方がいいかもです。

私はむしろ単身にオススメだ!
「2DK」は何人まで住めるの?
1~2人は問題ありません。それ以上はどうなんでしょう?

大人か子どもか、入居者の属性によっても変わってきます。
例えばご家族で、ご夫婦と小さなお子さんが1人、これなら全く問題ないでしょう。広さのある2DKであれば、お子さんが2人に増えても、もしかしたら3人に増えても問題ないかもしれません。そうすれば「5人入居もOK」ということになりますね。
片や、例えば派遣会社の寮として使っていて、ご家族ではなく他人同士が住んでいる場合、大人2人までしか住めないことが多いでしょう。
ただ、これももちろん地域性によりますね。また、かなり広い2DKの場合は、他人同士での入居でも3人4人と住める可能性もあります。
やはり「間取り」というよりは「専有面積」で決まると考えた方が良さそうです。全間取り共通ですね。
そして<単身>と<複数人可>が混在する物件は、騒音のクレームが出やすいので要注意。2DKもそれに該当することがあると思います。
「2DK」のメリットは?
「2DK」のメリットはズバリ!
広くて安い!
これに限る。

「キッチンと寝室が別だから、料理のニオイが気にならない!」とかさ、「寝室を別に出来る!」とか、そういうのもメリットじゃないの?

ええい!ごちゃごちゃとうるさい!!
2DKは広くて安い!
これで十分なのだ。
そう、2DKは広くてお値打ちな物件が多い。それは上記の通り、古いから安いんです。多少の段差があったり、設備が古かったりすることはありますが、そういったことが気にならなければ断然オススメ!だって広くて安いんだもん。
皆さん、このことわざはご存知ですね?
<住めば都>
「住めば都」
どんな所でも、住み慣れるとそこが居心地よく思われてくるということ。
[補説]住むのなら都会が良いの意で使うのは誤り。
引用元:goo辞書
例えば皆さん、「新築がいい」、「築浅がいい」と思う理由はなんでしょう?
そう、「キレイだから」というのも理由の1つだと思います。でもその「キレイだから」と感じるのは、入居後どれだけ続くんでしょうか。
Think clearly(シンク・クリアリー)という本に、こんな一節がありました。
宝くじが当たっても「六か月」で幸福感は消滅する
(略)
「慣れ」は、大きな災難が降りかかったときには役に立つ。誰かが自分のもとを去ったり、事故で車椅子が手放せない生活になったりしても、私たちはじきに慣れてしまうため、悲しみは思うほど長くは続かない。心理学者のダニエル・ギルバートは、これは「心理的免疫システム」と呼んでいる。
しかし困ったことに、「心理的免疫システム」は人生で起こるすばらしい出来事に対しても作用する。宝くじで高額賞金を獲得しても、六か月もすれば幸福感は消滅してしまう。子供が生まれても、新しい家を買っても、やはり同じことが起きる。
人生におけるポジティブなことの99パーセントは「新しく起きる出来事」ではなく、「ある程度長期にわたって続く一定の状態」であるため、そのことで最初に感じた幸せは「慣れ」によって消えてしまうのだ。
引用元:Think clearly
もうお分かりですね。「キレイだから」というメリットは、半年で終わります。つまりつまり、反対に考えれば「あまりキレイじゃないこと」のデメリットも半年で終わるということです。慣れてしまえばそれが当たり前になりますから、そんなに気にならなくなります。
ちょっと古くても、広くて安い。それが2DKの最大のメリットです。
そして良い本です。Think 〇〇〇シリーズ。
「2DK」のデメリットは?
反対に、2DKのデメリットはなんでしょう。

古すぎると生活しづらいこともある。
などなど。
1LDKのデメリットもそうですが、広いと光熱費が高くなる傾向にあります。事前に確認出来ることは確認し、対策を考えながら、古いことのデメリットをある程度納得した上で入居しましょう。
「2DK」を検討中の方へ、他にオススメの間取りは?
<単身の方なら>
<二人暮らしなら>
あたりがオススメです。
「広くて安い」をお求めの方には3DKもいいかもしれません。

私は断然、単身の方にオススメしたい!!
「2DK」を総括してみる。
自分だったら…

2DKは全然アリ!むしろオススメ!!
です。
キレイさを求める方、絶対に新築がいいという方にはちょっと違いますが、お値打ちで広さもあるなんて最高じゃないですか?
あまりにもボロボロのままの2DKは嫌ですけど、設備が新しくなっていることも多いし、何より古さには慣れるって心理学者も言ってるしね、そんなに気にならないでしょ。
とは言っても、2DK全てが古いわけでもありません。都会では2DKの新築が出来ていたり、「2LDKの少し狭い版」の2DKなら、対面キッチンで今っぽいこともあります。そうすると家賃はお高めです。
また、それなりに築年数が経っていると大家さんの返済が終わっていて、余裕があるから全面改装してびっくりするくらいキレイになっていることだってあるんです。

2DKは歴史が長く、昭和を代表する間取りです。
築年数の新しい物件は少ないけど、それでも2022年現在、未だに新築が出来ています。
LDKに主役の座を奪われてもなお、平成、令和でも活躍し、市場に供給されている2DK、私は好きです。
古くなればなったでお値打ちな家賃で貸し出され、はたまた、2DKから1Kや1LDKにリノベーションされて生まれ変わったり、本当に多様な顔を持ちます。反対に築年数の新しいLDKタイプは、新しいが故にお金をかけてリノベーションなんてしないでしょうし、DKタイプに比べて出来ることが少ないものです。
注意点として、上記のデメリットでも書いた通り、広くて安いけれど古いことは理解・納得した上で入居しましょう。2DKが全盛だった30~40年前と現代では、建築の技術も、考え方も全てが違っていました。遮音性や耐震性、電力使用量、家事同線、家庭におけるテレビやエアコンの台数、コンセントの数など、不便を感じることも少なくありません。
もちろん住んでみないと分からないこともあるので、全てを理解出来るわけではないですが多少の不便は許容していく必要があるということです。むしろそれすらも楽しんでください。不便だと思うところは工夫・改善し、その間取りに合うように生活力を上げていきましょう!
上記で「KとDKとLDKの違い」を書きましたが、2011年に不動産公正取引協議会連合会がその目安を定めるまで、明確な基準がありませんでした。
その目安が出来たことにより、今まで2DKだと考えていた間取りが2Kに、2LDKだと考えていた間取りが2DKになったりもしましたね。
2Kと同じく、2DKも他の間取りと比べて歴史が長いため「お風呂とトイレが同じ」、「洗濯機置き場が室外にある」、「和室しかない」という物件も多いです。
> お風呂・洗面・トイレがある3点ユニットバス
> お風呂・洗面がある2点ユニットバス
> 独立した洗面化粧台がある
> 独立した洗面化粧台もあって脱衣場もある
> まな板を置くスペースがないミニキッチン
> まな板を置くスペースがあるミニキッチン
> まな板を置くスペースがあって2口ガスコンロも置けるキッチン
> まな板を置くスペースがあって2~3口ガスコンロが付いているキッチン
> 洗濯機置き場が室外にある
> 洗濯機置き場が室内にある
> 玄関を開けるとすぐキッチンが見える
> 玄関を開けてもキッチンとの間に扉がある(廊下がある)
> DKから部屋を経由してもう一つの部屋へ行くタイプ
> DKから各部屋へ行けるタイプ
> DKを挟んで各部屋がある
> 部屋のサイズがどれほど広いか
> DKのサイズがK(6帖未満)に近い
> DKのサイズがLDK(10帖以上)に近い
他の間取りと変わりませんが、狭い2DKなら単身、広い2DKなら同棲や家族でも可、です。
とにかく安くて広い部屋がいいんだ! ⇒ 2DKをぜひ!
同棲したいです。 ⇒ 2DKでもいいよ。でも生活の仕方をよく考えてね。
新しい物件がいいです。 ⇒ 1LDKか2LDKがいいんじゃない?
水回り、キッチン、洗濯機置き場、玄関・廊下、それぞれ自分の希望と合うのはどの組み合わせ?反対に、許容できない組み合わせは?
使いやすい組み合わせはどれ?
2DKも、独立した洗面化粧台や設備面が整っていれば使いやすくなります。ただ当然、比例して家賃が高くなっていきますので、自分の予算と照らし合わせて考えてみて下さい。
さて、間取り一覧を見てみましょう。

2DKも本当にピンキリですねー。
「2DK」の間取り一覧。


<住みたい間取りレベル 02>
極力住みたくない。
何で洗濯機置き場が外にあるのよ?しかも玄関側。百歩、いや、千歩くらい譲ってまだベランダ側ならいいけど、玄関側って、もうなんか丸見えでしょ??
絶対に女子にはオススメ出来ないね。もしこういう間取りに女子が住んでたらご一報下さい。
個人的に畳は好きなの。でも二間あるとさ、退去時に結構お金かかるんです。
でもやっぱり、畳と3点ユニットバスのコラボレーションは、なんかマイナスイメージが強いよね。
例え家賃が安くても住みたくないです。

<住みたい間取りレベル 03>
出来れば住みたくない。
上の間取りと似たり寄ったり。洗濯機置き場が室内になって、トイレが別になりました、以上。
でもそれだけで妙な安心感がありますね。上の間取りと比較するとまだマシだけど、単体で見ると…まぁやっぱり微妙でした。
畳の枚数が増えれば増えるほど、退去時の費用が高くなります!畳の表替えや襖の張り替えが必要になるからです。
敬遠されやすいので、和室を洋室にリフォームする物件も結構多いですね。

<住みたい間取りレベル 04>
可もなく不可もなく。
可もなく不可もないって、まさにこの間取りのことでしょう。
一人暮らしなら広さは十分だけど、エアコンが付けられるか分からない和室がね、ちょっと微妙。エアコンが付けられたとしても、きっと自分で買わないといけないでしょ?
二人暮らしも出来なくはないけど、二人だとちょっと狭いんじゃない?独立した洗面化粧台だけど脱衣場もないから、ちょっとプライバシーが守られにくいよね。
でも別に悪いところがあるわけでもない。
ね、可もなく不可もない間取りでしょ?

<住みたい間取りレベル 05>
まぁこれならいいかな。
2DKと和室はセットです。和室と言ったら2DK、2DKと言ったら和室ですよね。
玄関からDKに入るところがL字になってて、ちょっと家具を搬入しづらそうですが、まぁこの間取りにそんなに大きな家具は入れないか?
それ以外は特に問題なし。それぞれの部屋のサイズ感も同じだから二人暮らしでも一応住めそうだし(個人的にはギリギリの広さ)、一人暮らしだったら十分な広さがあるね。
DKと洋室をつなげる扉がちゃんと2枚分開くのが良い!LDKとして使えば結構な広さですぞ!!
でもそこまで興奮する間取りでもないか…。

<住みたい間取りレベル 05>
まぁこれならいいかな。
私のいる地域では、大手のハウスメーカーが1990年代によく作っていた間取りに似ています。というかそれに似せて作りました。
決して悪くはないんだけどね、玄関開けたら丸見えーな感じが嫌なのと、何故か脱衣場の入り口に扉がない!これも残念。申し訳なさそうにカーテンレールが付いているの…。
カーテンレールさえ付いていない時は、さすがに怒りを覚えるね。付けとけよ!
この間取りはDKにエアコンを付けられないことが多いので、洋室エアコンの風をDKに送り込むしかないんだけど、たぶんそんなに容量の大きくないエアコンだからDKが暑いし寒い。
家賃が安かったらまぁアリ。

<住みたい間取りレベル 07>
出来れば住みたい。
これは良いね!完全にルームシェア用の間取りです。まったく同じサイズの部屋と収納、それがDKを挟んで対称的に配置されています。
トイレも音が気になりにくい位置にあるし、DKもある程度の広さがあるからそれなりにくつろげると思います。
脱衣場にある室内物干しも良いですね。日当たりの良いベランダ側に付いていることもあるけど、結構邪魔だし、室内に干す時は天気が良くないことが多いからあんまり意味がない?気もする。その点脱衣場ならそんなに邪魔にはならないし、狭い空間だから乾燥させやすいというメリットもある。
いや、いいじゃんこの間取り!なんかこう…ツンデレ感のある同僚の女の子とルームシェアしたいな…。

<住みたい間取りレベル 05>
まぁこれならいいかな。
いやまぁ設備的には申し分ないんだけどね、個人的に好きじゃない間取り。
DK⇒洋室⇒洋室⇒DK…って一周できるでしょ。何かこのタイプがどうも好きになれないようで。二方向に出入り口があるとプライバシーを確保しづらくないですか?
対面キッチンはいいんですけどね、部屋の配置がちょっとイマイチ!これなら広い1LDKの方がいいかな。
住めと言われれば全然住めるけど。

<住みたい間取りレベル 09>
絶対に住みたい。
マジで最高の2DKが出来ました。まぁ2LDKとほとんど変わらないんですが、一応は2DKとさせて頂きますね。
二方向から入れる脱衣場に、広いお風呂と洗面化粧台、室内物干しも良き。かなり豊富な収納力と、意外と嬉しいのが土間収納。ゴルフバッグにスノーボード、釣り竿、ベビーカーも土間に収納したい!
広い廊下が無駄!…そんな野暮なことは言わないでくださいね?スペースにゆとりがあるって、贅沢の極みですぞ??
DKとしては9.9帖が限界(10帖以上だとLDKになる)なので、隣につなげて使える洋室もある。
二人暮らしどころかご家族でも全然OKだね。超贅沢に一人暮らしもいいかも!
家賃は高そうだ…。
色々ふまえて、「2DK」はこんな方にオススメ。
2DK、オススメです!
ではまた。
私たち賃貸営業マンは当たり前のように使っている言葉に、「間取り」があります。でも実は、私もこの仕事に携わるまでよく分かっていませんでした。